2014年3月3日号
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特集 浮上!パナソニック
成長へ果てなき宝探し
就任から約2年。「冷徹」と恐れられた人物評が変わりつつある。東へ西へ、異業種へ、成長の種を自ら探し歩く。津賀改革に30万人が追いつこうとし始めた。
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特集 浮上!パナソニック
「ツガノミクス」の真実
2期連続の巨額赤字から1年。株価は最悪期から2倍以上に回復した。リストラを前倒しし、危機感をあおるその手法には隠された目的がある。パナソニックの隅々に横たわる「岩盤」の排除がそれだ。
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特集 浮上!パナソニック
津賀一宏氏
創業来の経営危機の中での社長就任から約2年。BtoB(法人向けビジネス)シフトを打ち出し、業績は回復基調にある。「反転」が一段落した今、「攻勢」に向けどう動くのか。
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特集 浮上!パナソニック
「クルマ」「家」2兆円への工程表
BtoBシフトの重点領域に定められた「車載」と「住宅」。ライバルを押しのけ、それぞれ2兆円の売上高を達成できるのか。パナソニックの実力と課題を探った。
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特集 浮上!パナソニック
「BtoB」で勝つ条件
BtoB(企業向けビジネス)で急成長する会社は、世界的にも少数派だ。巨額赤字から1年、早くも「攻勢」へと走り出す津賀改革に積み残しはないのか。先行企業の事例から、パナソニックに残された課題を探る。
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特集 その新社長は世界で戦えるか
その新社長は世界で戦えるか
大手企業の社長交代が相次いでいる。好業績を受け、花道を飾る交代劇が目立つ。ただ、統計は日本企業の「交代下手」を示す。世界で戦える社長の条件とは。
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特集 その新社長は世界で戦えるか
事業は国際化 社長タコツボ化
事業はグローバル化し、他社や異業種との連携、M&A(合併・買収)も欠かせない。しかし、肝心のトップは海外や他企業の経験に乏しい。この現実を物語るデータがある。ブーズ・アンド・カンパニーが実施している「CEO継承調査」。世界の時価総額上位2500社のうち、2012年にCEOが交代した企業を対象としたものだ。その結果が明らかにするのは、日本企業トップの「タコツボ化」だ。
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特集 その新社長は世界で戦えるか
人材育成を放棄 変化対応に遅れ
外部人材を活用するのが難しいとなれば、社内で経営人材を育成するしかない。ただその面でも、日本企業は周回遅れだ。パナソニックにソニー、シャープ。この数年、日本の電機メーカーの多くが苦しんでいる。新興企業の台頭や価格低下、技術の急速な進化など、大きな環境変化への対応が遅れたのが理由だ。では、なぜ自ら変化できなかったのか。
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特集 その新社長は世界で戦えるか
老獪が老害に 企業価値下げる
日本電産の有価証券報告書。「事業等のリスク」の中に、「当社社長である永守重信(氏)への依存」という、他社ではあまり見られない項目がある。同社の経営が創業者の永守社長の能力と手腕に依存し、もし突然の離脱があれば業績が悪化する可能性がある。それを大きな経営上のリスクとして挙げ、開示しているのだ。ほかにも、ファーストリテイリングやソフトバンクなどの有価証券報告書に、似たような記載がある。
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特集 その新社長は世界で戦えるか
創業者は元気なうちにバトンを渡すべき
2008年、社長の座を息子2人に明け渡した。当時、自分は67歳。倒れるまで社長を続けようと思っており、継がせるのは30年先だと考えていた。それでも、2人に話を聞くと、長期的にブランドを育てていくことを真剣に考え、自分たちに社長をやらせてほしいという強い思いが伝わってきたので、決断した。