社員の机にパソコンはなく、業務連絡にメールは使わない。携帯端末の支給もなく、取引先とはファクスでやり取りする。徒弟制度が色濃く残り、社内の仕組みはアナログのまま──。そんな“昭和な会社”は、平成の今も存在する。「時代遅れ」と侮るなかれ。その中には、効率化投資を極めた大企業をしのぐ効率や活力を維持する会社も少なくない。“昭和な会社”の強さに迫るとともに、IT化からドブ板営業否定まで“平成流最新経営”の落とし穴を取材した。

(宇賀神 宰司、吉野 次郎、宗像 誠之、西 雄大、荻島 央江=フリーライター)

CONTENTS

序 章
本当に「あの頃」より 効率は上がったのか

PART1 “時代遅れ”が武器になる
強い昭和な会社図鑑

PART2 社長だけが知らない
平成流 最新経営の罠

PART3 大企業でも実践可能
昭和回帰で活力回復

日経ビジネス2014年2月17日号 22~23ページより目次