みずほ銀行の佐藤康博頭取が辞任を発表するも、引責は強く否定した。社会問題と化した暴力団融資問題で失墜したみずほブランドの信頼回復に努めるという。だが、「保身の会見だ」という声が行内でも上がり、不協和音が響き始めている。

 「2度目の行政処分に対する対策を終え、円満に頭取を退く。あくまで引責ではない」。それがメッセージだったのだろうか。だとすれば、みずほフィナンシャルグループ(FG)の抜本的な立て直しは厳しさを増すに違いない。

 みずほ銀行がグループ会社のオリエントコーポレーションを介して暴力団員への融資を把握しながらも放置していた問題で、金融庁から2度目の行政処分を受けて改善策を提示してから6日後に佐藤康博頭取が4月1日での辞任を発表した。FGのグループCEO(最高経営責任者)職はとどまり、次期頭取として指名した林信秀副頭取と二人三脚で信頼回復に取り組むという。

みずほ銀行の次期頭取となる林信秀副頭取(手前)と、辞任を表明した佐藤康博現頭取(左奥)(写真=時事)

 佐藤頭取は1月17日の会見で、今後も頭取を続投すると強調していた。その6日後に辞任を発表したことは「みずほ迷走」を一層、印象づけた。

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