JR北海道の坂本眞一相談役が急死、警察は自殺と見て捜査している。次々と社長経験者が死を選ぶ異常事態だが、本誌は昨年12月、本人に取材していた。悲願だった上場を断念した時点から、本業が徐々に変調を来し、悲劇への道が始まった。

 JR北海道の坂本眞一相談役の遺体が海に浮かんでいるところを発見されたのは、1月15日午前8時20分頃のことだった。

 現場の余市港は、札幌の自宅マンションから北西約50kmに位置する。2011年9月に自殺した中島尚俊社長(当時)の遺体発見場所であるオタモイ海岸沖と、目と鼻の先だ。地元住民によると、肉眼でも見える距離にあるという。目立った外傷がないことなどから、警察は岸壁から投身自殺したと見て調べている。

 なぜ坂本氏は死を選んだのか。本誌は昨年12月、自宅前で2度、本人に取材している。事故に揺れるJR北海道だが、迷走する発端の1つとなった中島氏の自殺についても聞いていた。

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