写真=額縁:アフロ
中島 宏『青瓷大壺』
東京・国立能楽堂蔵
昭和59(1984)年 高さ33.0cm×径44.0cm

Artist
青磁・人間国宝 中島 宏氏
1941年佐賀県生まれ。2006年に日本陶磁協会賞金賞受賞。2007年、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。2012年には日本工芸会副理事長、陶芸部会会長に就任。旭日小綬章を受章した。(写真:青沼 修彦)

 私が半世紀の陶芸家生活の中でつくった、一番大きな壺がこれです。淡い青の「淡青瓷」で、非常にシンプルな丸い形が特徴です。

 30年ほど前になりますが、国立能楽堂(東京・千駄ヶ谷)を建て替えることになって、貴賓室に置く作品をリクエストされました。

 ああでもない、こうでもないと考えながら、何百回もろくろを引きましたが、そうこうするうちにぽこんと生まれてきたんですよ、これが。そのぽこんが、何百回のうちで一番良かったわけです。