2014年1月27日号
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特集 イオン 飽くなき拡大欲の正体
増殖する“イオニスト”
快晴に恵まれた1月中旬の月曜日、東京都日の出町にある「イオンモール日の出」は、いつもの祝日とは少し違う朝を迎えた。午前9時前後になると、モール内にある「イオンホール」には髪を結い上げた晴れ着姿の女性らが次々と登場。まだ人影がまばらな商業施設の一角に旧友との再会に喜ぶ声がこだまし、記念撮影をするカメラのフラッシュが次々と光った。
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特集 イオン 飽くなき拡大欲の正体
空白地を埋め尽くせ
まだ手がけていない業態、進出していない立地、出していない商品――。そこに需要がある限り、自らその穴を埋めに行く。リスクを恐れず新たな糧を貪欲に求める姿勢が、異形の流通企業を生んだ。
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特集 イオン 飽くなき拡大欲の正体
変革のDNA埋め込む
旺盛な拡大欲の背景にあるのは、変わり続けなければ凋落するとの危機感だ。変革のDNA(遺伝子)を絶やさぬよう、起業家を生み、新事業に挑戦させる。鍛え上げた経営者は、苦戦する既存事業を改革するための力にもなる。
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特集 イオン 飽くなき拡大欲の正体
譲れぬアジアの覇権
東南アジアと中国で猛烈な出店に舵を切る。巨額投資のリスクは小さくないが、日本で培った革新力で成長市場を攻める。現地で経営リーダーも育て、アジアトップの小売り集団を目指す。
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特集 イオン 飽くなき拡大欲の正体
地方を背負う責任とリスク
香川県綾川町の藤井賢町長が声を上げると、高松琴平電気鉄道(琴電)の特別臨時列車は「プアー」という警笛を響かせてゆっくりと動き出した。わき起こった拍手は、7年ぶりの新駅の開業を祝うもの。駅舎の看板には「綾川」という駅名とともに、カッコ書きで「イオンモール綾川」と記されていた。
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特集 イオン 飽くなき拡大欲の正体
変化できなければ、滅びる
世界に類を見ない形態の巨大流通コングロマリットを作り上げた。何が拡大に駆り立てるのか。変化の原動力はどこにあるのか。グループの総帥に聞いた。