シリーズ
編集長インタビュー

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JT・寺畠社長、紙巻きたばこの成功体験を捨てる
海外M&Aで成長を重ねてきたJTに、かつてないほどの逆風が吹いている。国内外を問わず、たばこ規制が強まり、販売数量も減少傾向にある。SDGsの流れも避けられない中、世界のライバルとどう戦うのか。寺畠正道社長に聞いた。
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SBI北尾氏「今後5年、金融業界の再編は加速する」
インターネットを軸に証券、保険、銀行などを傘下に収める金融コングロマリットを築き上げた。経営難の地方銀行に出資し、「地銀連合構想」を描くなど、規模拡大に余念がない。金融業界激変の中、次に何を仕掛けていくのか。
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元アスキー社長・西和彦氏、夢は「オタク」の大学づくり
米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏とともに、日本のパソコン産業の黎明期を支えた西和彦氏。だが、マイクロソフトからも自身が創業したアスキーからも追われ、教育の道へ。コンピューター産業の育成に、“オタク”が集う大学の設立…
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出口治明・APU学長「学ばない大人が衰退招く」
60歳でオンライン生命保険会社を立ち上げて上場に導き、2年前から大学の学長を務める。世界1200都市以上を訪問し、1万冊以上の本を読破した知の巨人。日本人はデータを基に冷静に現状を認識し、働き方を改めろと説く。
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セブン&アイ・鈴木敏文氏「データより変化を見よ」
1970年代にセブンイレブンを立ち上げ、日本にコンビニエンスストアを浸透させた。だが、現在は24時間営業の是非などが問題となり、その在り方が問い直されている。揺れるセブン&アイと日本経済の今後をどう見るか。(聞き手は 本…
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プリファード西川社長が提言、もっと天才を育てる日本に
天才、異才のエンジニア集団を率いて日本のAI(人工知能)開発をけん引する。トヨタ自動車やファナックなど日本の大手企業とタッグを組み、デジタル革新にひた走る。停滞感が漂う日本が変わるにはどうしたらいいのかを喝破する。
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鈴木修・スズキ会長 「経営者人生、ここまで51点」
60年以上にわたり経営の最前線に立ってきた自動車業界の「レジェンド」。国内事業では完成検査不正、インド市場では景気減速で販売不振にあえぐ。100年に1度の大変革期といわれる業界の行く末をどう読むのか。(聞き手は 本誌編集…
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平野拓也マイクロソフト副社長「日本は居心地が良すぎる」
2019年9月に日本法人社長から米本社の副社長に転じた。世界で30万社超ある販売代理店など「パートナー」との連携戦略を練る。巨大企業の経営幹部となった今、日本の行く末に危機感を隠さない。(聞き手は 本誌編集長 東 昌樹)
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「人と接し、本質を知る」五木寛之氏が語る人生の深み
作家、作詞家として活躍する傍ら、人との対談を通じて「知る喜び」を追求してきた。ベストセラー『青春の門』の執筆を23年ぶりに再開し、「昭和」を描くことに情熱を燃やす。人生について考えを深める成熟期をどう迎えたらいいのかを聞…
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コンコルディア、川村社長「銀行三重苦を乗り越える」
横浜銀行と東日本銀行を傘下に置くコンコルディア・フィナンシャルグループのトップ。資産規模で地方銀行2位の横浜銀と3位の千葉銀行が提携し、新たな地域連携を模索する。地銀が直面する「三重苦」をどう乗り越えていくのか。
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エズラ・ヴォーゲル氏「日・中・韓は歴史に向き合え」
かつて『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を著した東アジア研究の権威。米中対立を危惧する一方、東アジアの安定には日本や中国の正しい歴史認識が必要と説く。国家間の良好な関係は、個人的な友情関係があってこそだという。
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八郷隆弘・ホンダ社長「強さは逆境から生まれる」
就任5年目に入り、生産体制や部品メーカーの再編など矢継ぎ早に改革を打ち出している。チャレンジする風土を失わないために、事業の土台を固めるのがその狙いだと言う。「トヨタともけんかをしなければ」。そんな気概も見せた。
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ジャレド・ダイアモンドUCLA教授「危機克服、日本が模範に」
徹底したフィールドワークから人類の発展や文明の盛衰などを分析してきた「知の巨人」。新著では「国家の危機」をテーマに日本を含めた7カ国について取り上げた。二極化や自国第一主義に警鐘を鳴らし、日本の役割に期待する。
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「ハイアットは貧しい移民から始まった」プリツカー会長が語る歴史
政治家も輩出するプリツカ一家を率い、会長を務めるハイアット・ホテルズ・コーポレーションは、米国やアジアを中心にホテルチェーンを展開している。その傍ら、戦略国際問題研究所(CSIS)の議長にも就き、国際関係の論客としても知…
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JMUの千葉光太郎社長「内なる競争は終わった」
IHI系など重工系の造船部門が統合し、2013年に誕生した。規模拡大と技術力向上を狙ったが、改革に出遅れ足元では中韓勢との価格競争に苦しむ。国内の業界再編が小康状態となるなか、生き残り策を語る。
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HOYA・鈴木CEO「日本の会社は変わらなきゃ」
メガネレンズから医療用内視鏡、半導体材料まで光学技術を生かした多角化経営を推進。売上高の7割を海外で稼ぎ、日本の従業員は今や全体の1割に満たない。仕事も生活もシンガポールに拠点を置いて見えてきた日本の姿とは。
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東レ・日覺社長「資本主義の変質に惑うな」
低成長時代において、この10年で売上高を約1兆円伸ばした東レを2010年から率いる。長期的視点で炭素繊維などの新規事業や海外事業を育て、業績拡大をけん引してきた。株主第一主義に背を向け、地に足の付いた日本的経営の良さを説…
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経済同友会、桜田代表幹事「日本の良さを見直そう」
グローバル化や新自由主義の負の側面が注目される今こそ日本が再飛躍する好機だという。独自のソフトパワーとモノ作りの力にビッグデータを掛け合わせれば、新事業を起こせるとみる。一方で、制度疲労に向き合う経営者の覚悟も必要だと主…
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伊藤忠商事・岡藤会長CEO「日本企業はもっと稼げる」
2010年の社長就任以来、同社の稼ぐ力を鍛え直し、一時は商社業界トップの座に立った。業績拡大をけん引してきた岡藤正広会長は、日本企業が置かれている状況をどう見ているか。日本が強さを取り戻すには「マーケットイン」への転換が…
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日本電産・永守会長CEO「人づくりからやり直そう」
京都学園大学(4月に京都先端科学大学に改称)に私財100億円以上を投じ改革を始めた。偏差値主義に偏り、社会で即戦力にならない大学教育は間違っていると言う。日本経済立て直しは教育から。カリスマ経営者はそう訴える。