シリーズ
編集長インタビュー

-
JFEホールディングス柿木社長「脱炭素、乗り遅れれば淘汰」
国内の鉄鋼メーカーの中でいち早く「カーボンニュートラル」に向けた目標を打ち出した。中国メーカーが規模拡大で影響力を強め、欧州大手が資金力でリードする鉄鋼業界。国内市場の縮小が続く中、難題をどう解いていくのか。
-
キッコーマン・堀切会長「8家の切磋琢磨、革新生む」
醸造家8家が集まって誕生した企業は100年余りにわたる同族経営を続けてきた。国内外でしょうゆのトップブランドとしての地位を築き、8期連続の最高益も記録した。伝統と成長性を併せ持つ老舗企業のDNAとは何か。
-
サントリーHD・新浪社長、“月面着陸”の夢語る会社に
ローソン会長からサントリーHDのトップに転身し、日本の産業界を驚かせてから7年。買収したバーボンの名門、米ビームの統合作業を終え、視線は中印という巨大市場に向く。同族企業の経営にネアカで挑んだプロ経営者が目指すものとは。
-
TDK・石黒社長、変わり身こそ会社の生命線
磁気テープから磁気ヘッド、電池へと事業を転換できた理由に風通しの良い社風を挙げる。DX(デジタル変革)とEX(エネルギー変革)を軸にセンサーといった次の領域にめどがついた。M&Aを重ね従業員の9割が外国人。挑戦する文化を…
-
三菱ケミカルHDギルソン社長 「低炭素社会の勝者になる」
約90年の歴史を持つ事業会社を中核とする国内化学最大手で初の外国人社長となった。ここ10年以上掲げてきた「脱石油化学」は道半ばで、複合企業ならではの悩みも続く。期待される大胆な構造改革を進めて成長路線に戻せるか。
-
経団連の十倉会長「崖っぷちの資本主義を救え」
緊急登板の形で6月、経団連の新会長に就任。他界した中西宏明氏の後を継いだ。資本主義の再構築を掲げた中西イズムを継承し、社会全体を代表する経団連を目指す。環境対策でも各業界をまとめる意欲を燃やす。
-
JAL赤坂社長「統合はない、LCCで再成長」
経営破綻から再生の道を歩んだ日本航空(JAL)が新型コロナウイルス禍で大打撃を受けた。ワクチン接種が進み始めているが、視界良好とはとても言えない。ポストコロナを見据え、再び成長に向けて描く針路とは。
-
英ダイソンのクルーガーCEO 「チームの誰もが発明家」
新規参入が話題となった電気自動車(EV)の開発は、採算面への懸念から中止した。その開発で培った技術を他の製品に展開することをもくろむ。「成熟」の家電市場でイノベーションを生み出す仕組みとは。
-
東京海上HD・小宮暁社長「補償だけの保険はいらない」
海外企業の買収を通じたリスク分散戦略を徹底することで、強い経営基盤を築いてきた。買収企業の選定では、経営の価値観が同じベクトルを向いている点を何よりも重視する。今後、保険は「前」と「後」を一体提供するサービスに変わると説…
-
帝人・鈴木純CEO「産業のトレンドセッターに」
積極的な企業買収により、自動車部品など新たな収益源の育成が実を結びつつある。炭素繊維やヘルスケアなど多様な事業を抱え、かつての繊維会社のイメージはない。脱炭素の潮流を「プラス」と言い切る同社の目指す先とは。(聞き手は 本…
-
第一三共・眞鍋社長、次のパンデミックに備えを
自社の種から売上高6000億円の可能性がある抗がん剤を送り出し、成長の道筋が整った。新型コロナウイルス感染症では、ワクチンを独自に開発する数少ない日本企業の一社だ。世間の高い評価をはかないものと受け止め、視線はさらに先を…
-
日本取引所グループの清田CEO「企業統治、株主が鍛える」
2022年4月の市場区分再編を機に、一層の企業価値向上やガバナンスの徹底を求める。資本市場の意義が問われる中、企業価値の持続的向上に資する取引所のルール作りを急ぐ。脱・株主至上主義の動きには「リスクを取るのは株主」と反論…
-
アイリスオーヤマの大山会長 後発でも市場は創れる
「ピンチをチャンスに」をモットーに、コロナ禍ではマスクの増産で商機をつかんだ。注力する家電事業の拡大で2022年にグループ売上高1兆円を掲げる。今、存在感を示す原動力はどこにあるのか。
-
アクセルスペース中村CEO、宇宙をありふれた場所にする
米スペースXがロケットを連続で打ち上げるなど、宇宙事業がビジネスとして成立し始めた。アクセルスペースは今春、小型衛星5基の運用を開始。地球観測事業が軌道に乗りつつある。宇宙スタートアップの旗手は収益化の先に何を目指すのか…
-
アサヒGHD勝木社長、もう国内シェアは追わない
買収されたニッカウヰスキーから転籍して20年。3月にトップに就き、世界での成長を掲げる。豪州で投資ファンドを相手に訴訟を起こし、和解金を獲得した実行力はつとに知られる。グループきっての剛腕はやまぬコロナの逆風にどう立ち向…
-
安川電機・小笠原浩社長「DX、他人任せにしない」
安川電機の小笠原浩社長は自ら推進室長を兼務し、DX(デジタルトランスフォーメーション)の陣頭指揮を執る。たった1週間で連結70社の決算データのとりまとめを実現するなど、成果が表れてきた。人任せにせず、自前で改革を進めるこ…
-
コマツ小川社長、建機、鉱山機械は衰退せず「売り切りでない強さ」
自社の事業活動に加え、製品利用で排出するCO2までゼロにする厳しい目標を掲げた。顧客である鉱山の要求は強い。石炭縮小も含め、需要家の動きを上回る変わり身が必要だ。中国勢も力を付けてきた。激変する経営環境にどう対処するのか…
-
プリンスホテル・小山社長 危機越え、新たなホテル像
国内最大規模を誇るホテルチェーンも1、2月の客室稼働率は1割にまで追い込まれた。東京五輪によるインバウンド需要で反転に持ち込むシナリオも練り直しを迫られている。ホテルとは何なのかを考え直し、恒久的な改革に取り組み始めた。
-
鈴木IIJ会長「振り返れば、思い半ばどころか後悔8割」
インターネット産業の黎明(れいめい)期に日本初のネット接続サービス会社を興した。30年近い経営を振り返ると、巨大IT企業と並ぶ技術力がありながら、差は大きく広がった。悔恨の思いも込め、すべての企業人に「地球儀を見よ」と訴…
-
ヤマダHD会長「アマゾンさんは勝てませんよ、この業界では」
群馬県で松下電器産業の系列店から事業を始め、日本最大の家電量販チェーンを築いた。大塚家具を買収し、住宅事業など暮らしにかかわる製品・サービスを提供する準備が整った。ここまで勝ち抜いた秘訣とこれからを聞いた。