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編集長インタビュー

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村田製作所・中島規巨社長 新たな「部品屋」に変身
非創業家出身者として初めて、2020年6月に社長に就任した。中国勢などライバルに対して、ボリュームゾーンを含めて勝つ考えだ。顧客の変化に応じ、部品単品売りからの脱却にも動く。
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三越伊勢丹HD細谷社長「百貨店は特別なときに行く場所に」
コロナ禍で一時は休業を求められ、業績を支えてきたインバウンド需要が消滅した百貨店。実店舗に行かずともほとんどの商品を買えるEC(電子商取引)の拡大という逆風もある。かつて憧れの存在だった百貨店はどう生き残るのか。
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米経営学者のジム・コリンズ氏「ニューノーマルは来ない」
永続する企業の条件を探った『ビジョナリー・カンパニー』の著者として世界的に知られている。新型コロナウイルス禍の危機を経た今、時代にどう向き合うべきなのか。研究をひもとき、優れた企業、経営者になる条件について語ってもらった…
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大和ハウス芳井社長 「人を育て、次代につなぐ」
創業者が夢見た「売上高10兆円」のゴールに向かう経営のボールを受け取って4年。住宅メーカーの枠を超え、物流センターなども手掛ける複合企業の色合いを濃くしてきた。「事業は人なり」と、次世代を担う人材の育成に注力する。
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日清食品・安藤徳隆社長 食品を「未病」対策の手段に
グループのマーケティング責任者として、独特のマーケティング戦略を主導してきた。必須栄養素が入った「完全栄養食」で、食品の役割を「未病」対策まで昇華させようと挑む。創業者の孫が見る、即席麺を越えた先の景色とは。
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半沢淳一氏・三菱UFJ銀行頭取「国内回帰、日本で勝ち切る」
2021年度、7年ぶりの純利益1兆円を目指す三菱UFJフィナンシャル・グループの中核銀行。国内最大であるが最強ではないともいわれる同行が、デジタル化を追い風に、飛躍を目指す。テレビドラマの主人公と同じ名字で注目された新頭…
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東大・松尾教授 AI起業家の輩出に全力
AI(人工知能)研究の第一人者であり、日本に技術を普及させる役割を担う。研究室では学生たちに起業を勧め、実際に数々のスタートアップが生まれた。ITビジネスのゆがみが、起業にチャンスをもたらすと語る。
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クボタの北尾社長「地べたのGAFAになる」
農業機械と水道を両輪に発展してきた創業130年の巨大企業を率いる。目指すのは水や環境、食料にまつわる社会課題の解決を提案するプラットフォーマー。単なる機械や水道管の販売からのビジネス転換にギアを入れる。
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日本生命・清水博社長「保険はDXで強くなる」
コロナ禍を機に営業のデジタル化を進め、生命保険のあり方も大きく変えようとしている。生保事業とシナジーの高いヘルスケア事業を立ち上げるなど、将来の種まきも欠かさない。機関投資家の立場から企業に脱炭素を促す取り組みを強化する…
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加藤キャディ社長「町工場はもっと強くなる」 部品の受発注つなぐ
ピラミッド構造だった部品の発注企業と町工場を水平につなぐプラットフォームを手掛ける。創業からわずか4年。国内外の投資家から80億円を調達し、その成長に期待が高まっている。注目の若手経営者は日本のモノづくりにどんな未来を見…
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日本再挑戦、EVにかける
2009年に撤退した日本の乗用車市場への再参入に向け準備を急ぐ。電動化の波は自動車産業に訪れた100年ぶりの「チャンス」だと言い切る。環境変化の中で成長できる組織を目指す。
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JR東日本の深澤社長 半世紀の常識にメス、ダイヤ・運賃見直し
新型コロナウイルス禍によって2021年3月期における国内最大の最終赤字を計上した。固定費の大きな会社を柔軟に経営する知恵が求められている。日本経済の動脈をどう支えるか。処方箋を聞く。
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大成建設・相川社長「業界再編は必須、その核になる」
中期経営計画の未達成の責任を取って辞任した前社長の後を受けて20年に就任した。コロナ禍で厳しい経営環境が続く中、2030年のあるべき姿を見据えて成長を模索する。建設業界の「再編」の必要性を唱え、自ら主導しようとしている。
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ポピンズ中村紀子会長、「迎合しない女性の登用を」
アナウンサーから転身し、「働く女性の支援」をテーマに保育サービスを提供して30年超。2020年末には国連のSDGsに沿った企業として東証1部上場を果たした。女性の社会進出を支えてきた起業家はその現状をどう見るか。
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日野自動車・小木曽社長 「便利」こそ脱炭素の近道
トヨタ自動車でハイブリッド車の開発をけん引した実績を引っ提げて社長に就任した。商用車の変革を求められている今こそ、難局を乗り越えてきた自身の経験が生きるとみる。各国が脱炭素にかじを切る中、商用車ビジネスの生き残り策とは。
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「おじさん経営」から脱却せよ、4社で社外取のアメージャン教授
日本在住20年超の知日派研究者は、これまでに日本企業6社の社外取締役を務めてきた。日本の変化の遅さをしった激励しつつ、今日の企業が抱える課題に率直に切り込む。「おじさん経営」を改めることが再成長に欠かせないと説いた。
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三菱地所・吉田社長、東京を世界に羽ばたかせる
「丸の内の大家」が東京駅周辺で手掛ける再開発1号ビルが完成し、街の輪郭が見え始めた。エンターテインメントに力を入れ、五輪後の東京を世界に発信すると意気込む。株価ディスカウントは気がかりだが、やらねばならぬ責務があると説く…
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ダイキン工業・十河社長兼CEO「リスクに先手、世界で勝つ」
空調のグローバル大手として、各国で地歩を築いてきたダイキン工業。脱炭素やサプライチェーン再構築など、のしかかるテーマは重い。就任11年目の十河社長にこれらの課題とどう向き合うのか聞いた。
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自動運転のティアフォー加藤氏「皆で作ればグーグルに勝る」
自動運転ソフトの分野で世界中から熱視線を浴びるスタートアップを立ち上げた。200億円弱の資金を調達し、グループ社員約300人を抱えるほどに成長した。世界のトップ企業が自動運転に取り組む中、どう勝ち残るのか。
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「水素供給網は我らの手で」川崎重工・橋本社長
「脱炭素」の実現に欠かせない液体水素の供給網づくりで主導的な役割を果たすと宣言した。航空・鉄道・ロボットなど幅広い事業を手掛けることの相乗効果を生み出すべく腐心する。新規事業に挑み続けた経験を会社全体の変革に昇華させる。