Adviser
聖心美容外科 統括院長 鎌倉達郎氏
宮崎医科大学卒業。九州大学医学部附属病院などに勤務した後、2000年に聖心美容外科へ。東京院院長を経て、2004年から現職。


聖心美容外科 東京院
1993年設立、国内外に10院を展開する美容外科グループ聖心美容外科の東京院。再生医療を取り入れた若返り、豊胸施術で実績多数。
東京都港区六本木6-6-9 ピラミデ2階
☎0120-225-347(午前9時30分~午後8時)
診療/午前10~午後7時(完全予約制) 無休

 育毛治療と聞いて、人工毛を頭皮に植え込む植毛をイメージするとしたら、時代遅れと言っていい。

 2005年、男性型脱毛症「AGA」の治療薬として、男性ホルモンを抑制して抜け毛を防ぐ「プロペシア」が厚生労働省の承認を受けたことを機に、「飲んで治す育毛」が一気に浸透。AGAという病名もテレビCMなどで目にする機会が多くなった。

 そもそもAGAとは、男性ホルモンの影響を受けて進行する薄毛のこと。日本では主に30代以降の約1000万人がAGAに悩んでいると言われているが、ここ数年、注目を集めているのが「再生医療技術」を使った育毛治療だ。聖心美容外科統括院長の鎌倉達郎医師は語る。

 「毛髪は、発毛して太く長く成長する成長期、細くなり抜け落ちていく退行期、休止期から成る毛周期を繰り返しており、『毛が増えた』と実感するためには、成長期を長くすることがポイントになる。最近の研究で、成長期を促進する成長因子が解明されるようになり、それらを“髪の根っこ”に当たる毛包に直接投入する治療法が主流になりつつあります」

(写真=Science Photo Library/アフロ)

 毛髪に関係のある成長因子は分かっているだけでも十数種類あり、その選択や組み合わせ、投与のタイミングによっても効果は変わるというが、「内服薬との併用で、6割程度に改善が見られる」(鎌倉医師)。実際の治療は、炭酸ガスを利用したジェット噴射で頭皮に成長因子を注入していき、1回当たりの所要時間は10分程度。半年ほどで16回1クール、費用にして65万円程度というのが平均的な流れになる。「治療法にかかわらず、効果を判定するため最低でも3カ月は様子を見る必要があります」(鎌倉医師)。

 毛髪成長因子の研究は今なお発展中で、いずれはDNA治療も開発されそうだ。

(文=宮本 恵理子)

日経ビジネス2014年1月13日号 86ページより目次

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