経営の現実は経営学の教科書より奇なり。話題の企業を率いる経営者自らが自身の経営の要諦を語り下ろします。生々しくも実践的な誌上講義です
シリーズ
経営教室

完結
86回
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業界常識に逆行 市場まだ伸ばせる
「アース ミュージック&エコロジー」などを展開するアパレル企業、ストライプインターナショナル。衣料品不況が叫ばれる中で気を吐く、創業23年の企業だ。モノ作りに拘泥せずサービスで市場を広げる柔軟性と冷徹な数値管理を両立させ…
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ブランドで老舗再生 売るのはモノより物語
2002年に実家である中川政七商店に戻った際、日本の「工芸」が危機にひんしている現場を目の当たりにしました。年に数社の中小工芸メーカーが、「事業をたたむことにしました」と挨拶に来るような状況だったからです。
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B級グルメで上場 追随許さぬ探求・変化
大阪のB級グルメ「串カツ」のチェーン展開で2016年に上場を果たした。模倣されやすい飲食業界の中で、単品で勝負し追随を許さない。低い出店コストや業務効率化に加え、独特の接客スタイルで成長を続ける。
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答えは生物にある 革新の仕組みは単純だ
みなさん、ミドリムシをご存じでしょうか。小学校の理科の授業で習いますが、その特徴を覚えている方は少ないかもしれません。私はミドリムシに人生をかけ、その学名を取ったユーグレナという会社を2005年に設立しました。
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時代の先を逆算しブームを作るには
メディアで話題になることを目標に掲げ、そこから逆算して、事業の細部を考える──。こんな異色の経営を貫くには、消費心理や時代の流れを読む力を高めることが前提になる。数々の繁盛店の仕掛け人として知られる中村貞裕氏がブームを生…
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小さいほど格好いい クラウドが無駄を撲滅
中小企業向けのクラウド会計ソフトで高いシェアを占める、freee(フリー)。煩雑な入力業務を自動化し、経理担当者の働き方を変えようとしている。潜在ニーズをくみ取り、成長サイクルを加速する方法を佐々木大輔代表が語る。
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5時退社で連続増収 働き方改革が成長源
10年連続増収を達成した化粧品会社、ランクアップ。大半の社員が女性で、午後5時になるとほとんどの社員が退社する。残業を撲滅する「働き方改革」と「成長」を両立させるための方法とは。
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大手企業の寡占 「まず与える」で打破
閉塞感が漂う日本でも、新たなビジネスを創造する起業家たちが確かに存在する。「できるはずがない」という常識を、どのような発想と情熱で乗り越えてきたのか。新連載の初回は腕時計市場の寵児、Knotの遠藤弘満氏が自らの軌跡を語る…
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「連峰」から「連結」へ 名より実を取る
最終回は試作・金型製造のアーク。かつてM&Aを繰り返して脚光を浴びた。だが膨らんだ子会社を統治しきれず、官民ファンドの支援を受けることに。2011年に経営を託された鈴木康夫社長が再建の軌跡を語る。
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「攻め筋」を明確にし市場を“伝道師”と拓く
経営破綻した老舗ゴルフメーカー、本間ゴルフが復活の兆しを見せている。「熱意系」と呼ぶ、こだわりの上級者向け市場に進出したのが奏功した。伝統におごりがちな老舗企業が新市場を開拓する方法を伝授する。
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社員の諦めを払拭し工夫を重ねて増収
夏期講習「復活企業に学ぶ」の2回目は北海道のバス会社、十勝バス。懐疑的な社員の意識を改め、小さな工夫を重ねて営業収入を拡大した。地方で苦戦する企業にとって示唆に富む復活の軌跡を、野村社長が語る。
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「止血」と「再建」を短期決戦で同時に
今回からは業績不振から再建した企業の経営者が1回ずつ登壇。復活の軌跡をたどりながら、独自の再生手法について講義する。初回は外食チェーン、リンガーハットの米濵会長が持論を明かす。
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人材の多様性が組織を強くする
経営改革の中で最も力を注ぐのが「人」と語る。売り場の現場力を高める制度を相次ぎ導入。若手に多様性を養わせるべく、ユニークな手を打つ。
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強みを軸に業容を広げる
中小型店を開発し、旅行などの異業種にも注力し始めた。百貨店の業容を拡大し、将来の多様化に備える。大切なのは強みとする軸からブレないことと語る。
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現場の融合で統合を円滑に
2008年、三越と伊勢丹は経営統合を果たした。文化の異なる2社の統合作業はなぜスムーズに進んだのか。管理職の交流だけではなく、現場の融合が統合の要であると説く。
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強みを知ることが改革の第一歩
百貨店業界のトップ企業が、改革を進めている。歴史のあるブランドにメスを入れる時、まずは何を見極めるのか。顧客が求めるものを探り、強みを知ることが第一歩と語る。
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本業の「変化球」で新ビジネスを創る
旅館の主要客が個人にシフトし、旅に求めるものも変わってきた。収益を確保するには、あえて旅館業にこだわらないことも必要だ。最終回は、旅館業を生かした新ビジネスの創造方法について論じる。
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攻めの設備投資が停滞を打ち破る
旅館の設備は、客室係の労働効率を高め、サービスを際立たせる舞台。コストを惜しまない積極的な投資は、旅館の話題作りにもつながる。今回は、その設備投資について独特の考え方や工夫を説き明かす。
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サービスの本質を時代に応じ見直す
顧客のニーズが多様化する中、35年連続ナンバーワンの評価を誇る。アクセスの悪さという不利も抱え、顧客をどう満足させ続けているのか。加賀屋を全国に知らしめた3代目が、その秘密を3回にわたって語る。
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ほったらかしでやる気を起こさせる
2015年3月に創業140周年を迎えた。長い歴史を支えてきたのは、人と違うことに挑戦する気風だ。若手の積極起用など、風土を作ってきた経営の要諦を中本晃社長が語る。
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