雑誌『日経ビジネス』に寄せらてた読者の投稿と、その投稿に対する編集部記者の返答を掲載します
シリーズ
往復書簡

386回
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オンデマンド交通の発展に期待
バスとタクシーは何が違うのかと、疑問に思っています。法律により事業ごと縦割りとなっているようですが、小さなバスが走る一方、大きなタクシーも走っています。乗客がおらず空気を運んでいるようなバスや駐車場にあふれるタクシー。
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研さんする同世代から刺激
高専や美大、防衛大などに通い専門的な知識や技術、考え方を習得できる学生と、私のように四年制大学に通い、卒業要件のために授業をいいかげんに受講し、遊びやアルバイトに明け暮れ、これといった専門性を持ち合わせない学生とでは、卒…
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トヨタも安泰ではなく、官民連携が必須に
特集「EV覇権 欧州の野望」を非常に興味深く読んだ。欧州に迎合するのが全て良いとは思っていない。だが、世界でビジネスを展開していくには、環境基準と適合していることや電気自動車(EV)の売上高を増やしていくことが必要である…
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製造業全体でミスミのような挑戦を
この記事を読んでまず意外だったのは、いまだに見積もりはファクスでのやりとりが主流だということだ。日本の生産性が低い理由がうかがえた。さらに、これまでのミスミは自社が販売する部品について、膨大な数の規格品をカタログに載せて…
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社風は会社を変える力があると実感
良い特集だった。記事で取り上げられたTOTOの元社員として補足したい。紹介されている社風は、1970~80年代に何となくあったが、それを全社に浸透させ始めたのは2000年に入ってから。企業理念の唱和や海外を含めた各拠点へ…
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AI時代こそ創造性が求められている
AI(人工知能)などを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)の時代に入り、今までの偏差値重視、つまり知識万能という考え方は時代遅れになり始めた。知識習得に代わり、新たな思考・発想を生み出す創造性こそが求められて…
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労働組合、会社の対応を伝えるだけでは不信感
2年前まで労働組合支部の執行委員として10年近く会社対応をしていた。労使協調のスタンスだったが、会社に対する発言力が弱いと組合員から不信感を持たれたこともあった。私の経験上、組合員の信頼維持に大切なのは、しっかりと情報を…
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大企業の機能を生かす中小の理想形
日本経済にとって、中小企業の活性化は避けられない問題だ。生産性が低いからとやみくもに再編・統合するのは日本の文化に合わず、雇用を維持しようと最低賃金の引き上げに反対ばかりしても活性化は望めない。
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商品押し出さず、静かに浸透するソニー
かつてのソニーには「ウォークマン」で音楽を聴き、テレビは「トリニトロン」、パソコンは「VAIO」を使うといった熱狂的なファンがいた。それがソニーというメーカーのユニークさへの評価であり、価格が少々高くても性能は間違いない…
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地域の知恵で無子化を食い止めよ
パート3「『無子化エリア』 4つの出現条件」の内容が大変興味深かった。急激な人口減少、少子化や高齢化などの要因によって、「地方が消滅してしまう」という指摘を最近よく目にするようになった。
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必要なのは現金ではなく国際ルール
現代社会の潮流は「貨幣革命」であると意識すべきだ。貨幣革命とは非紙幣化と非硬貨化、いわゆるキャッシュレス化である。長い間使われ続けてきた現金を見直す時期に来ている。世界中にはインターネットが張り巡らされている。
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老舗を踏みにじるGI制度
私は農産物を扱う会社を経営しており、農林水産省の地理的表示(GI)保護制度には賛成だった。しかし、記事によれば、岡崎市などの反対があるにもかかわらず、産地内の合意形成の丁寧なプロセスを農水省が怠り、発祥の地である岡崎市の…
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正社員のしわ寄せが非正規に
現在、私は派遣社員として就業中だ。社会には階層があると日々感じており、複雑な思いで記事を読んだ。コロナ禍で派遣の仕事は驚くほど減り、短期の案件でしか採用されなかった。社員の働き方改革に焦点が当たっているが、派遣社員の働き…
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人々が気楽に集まれる機会づくりを
社会現象の未来予測の中で最も確かといえる統計は人口予測だ。国の発表によると、子供の出生数が過去最低となった。さらに15歳未満の子供の数は1954年の約3000万人から半減した。この減少傾向がどこまで続くのかを考えると、恐…
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政府は若者の経済対策にこそ取り組むべき
韓国には「三放世代」という言葉がある。雇用環境の悪化による経済苦で、恋愛、結婚、出産の3つを諦めなければいけなくなった若年層のことを指す。今回の特集では、恋愛に興味が薄い層はファッションにも興味が薄いという取り上げ方をし…
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長引く緊張、「見回り隊」にも重い負担
3度目の緊急事態宣言が延長され、さらに窮地に追いやられている飲食業界。記事に「不満のマグマ」とあるように、複数の新型コロナウイルス変異株の感染拡大がもたらす飲食店への影響は大きい。
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「変わりたくない層」にも受け皿を
大企業では、会社から自立して新たなステージに飛び込もうとする人は少ないと感じる。会社はそのメリットを丁寧に伝えて社員が行動を起こせる環境を整えつつ、今までの環境から変われない層、変わりたくない層に一定の受け皿を用意すべき…
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兼務は当たり前、専門知識にも疑問
役員名簿にズラリと並ぶ社外取締役を見るたびに、こんな人数が必要なのかと疑問だった。複数社で社外取を兼務することは珍しくなく、事業に関する専門知識が無い人も多い。取締役会への出席は時折というケースもあるようだ。
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持続可能な経済成長を目指す
東日本大震災から10年を経ても社会の意識がなかなか変わらない。福島第1原子力発電所の放射能漏れ事故が大きな問題となったが、昨今では原発の再稼働が進む。
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日本に対する米国の姿勢に関心
東芝機械(現・芝浦機械)が軍事転用の恐れがある製品を旧ソ連に輸出したとして1987年に外為法違反に問われた事件は、日米間の政治問題にまで発展。東芝は製品を輸出する際に、出荷確認を厳密に行うようになった。時を経て衰退した東…
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テスラが仕掛ける電池戦争
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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