セブン&アイが通販大手ニッセンを買収する。店舗や商品、ウェブなど多岐にわたってシナジーを生む考え。ただ両社の間には、提携効果を超える、意外な縁があった。

 今年7月、祇園祭のハイライトである宵山、山鉾巡行の準備が進む京都にセブン&アイ・ホールディングスの首脳が降り立った。向かった先は京都駅の八条口からほど近い、SC(ショッピングセンター)「イオンモールKYOTO」である。

 日本を代表する流通大手の首脳がライバルの商業施設を訪れたのは、敵情視察のためではない。約1年前に同モール内に本社を移したばかりのニッセン・ホールディングス(HD)を訪ねるのが目的だった。

 12月2日、セブン&アイはカタログ通販大手のニッセンHDを買収すると発表した。セブン&アイ子会社のセブン&アイ・ネットメディアを通じ、TOB(株式公開買い付け)を実施。ニッセンHD株の50.74%を約126億円で取得し、子会社化を目指す。

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