米ヘッジファンド、サード・ポイントの株主提案に揺れるソニー。映画・音楽部門の戦略に理解を得ようと、米国で説明会を開いた。経営陣が掲げるハードとソフトの「両輪経営」は支持を集められるか。

 「ここにいるソニー関係者は皆、『ソフトとハードはクルマの両輪である』と言った創業者、盛田昭夫氏のビジョンに鼓舞され、刺激されている」

 ソニーが11月21日に米カリフォルニア州で開いた映画・音楽部門の投資家向け説明会。登壇した平井一夫・社長兼CEO(最高経営責任者)はこう切り出し、ソフトとハードを一体的に経営する意義を語り始めた。

 盛田氏が「クルマの両輪」のたとえを使ったのは、米コロンビア映画(現ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)の買収を発表した1989年の記者会見でのこと。平井社長によると「同じ場で盛田氏はハイビジョンやケーブルテレビ、衛星放送の到来を予言しつつ、将来、ソフトがいかにハードの価値に貢献するかを説明しようとした」という。そして平井社長は「盛田氏が描いた未来はいつか。それはまさしく今だ」と強調した。

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