五輪選手と言えば、幼い頃から厳しいトレーニングを積み重ねてきた特別な人たちというイメージがあるだろう。しかし、あなたが選手として、2020年の東京五輪の舞台に立つ可能性は、誰にも否定できない。

 真剣に取り組めば、今からでも日本代表を目指せる「狙い目」競技はあるのか。下の表に挙げたのは、国内競技人口が比較的少なく普及段階にある五輪種目だ。近代五種は30人、ライフル射撃は6800人。サッカーや体操競技などと比べれば、競争率ははるかに低い。

 女子7人制ラグビーは、2016年のリオデジャネイロ夏季五輪から正式種目として採用されたが、世界的にはまだ普及段階。日本の競技人口も2000人と少なく、バレーボールや陸上競技の選手から転向して始めるケースも多い。

 アーチェリーは、「経験年数が少なくても、五輪を目指せる」(全日本アーチェリー連盟)。ロンドン五輪団体で銅メダルを獲得した川中香緒里選手は、高校進学後に始め、5年後にロンドン五輪出場を果たした。

 ライフル射撃も4~5年で五輪選手になれる可能性がある。アトランタ五輪では現役大学生が出場。日本ライフル射撃協会には、「今から始めて間に合うか」との問い合わせもあった。

 日本人の最高齢出場記録はロンドン五輪馬場馬術の法華津寛選手。当時、71歳だった。初出場は前回の東京五輪。その存在を知るだけで、勇気がわいてくる。

今からでも五輪を目指せる
競技人口が少なく、普及段階の五輪競技リスト
※[ ]内は推定国内競技人口


●近代五種[30人]
内容:1人の選手が1日に、射撃、フェンシング、水泳、馬術、ランニングの5種目を行う
●女子7人制ラグビー[2000人]
内容:7人制ラグビー。15人制のラグビーと同じフィールドを使って、7分から10分ハーフで試合を行う

●ライフル射撃[6800人]
内容:1896年第1回アテネ大会からの長い歴史を持つ五輪競技。的に向かって発射し、決められた発数内の合計点で勝敗を決める
●セーリング[1万人]
内容:ヨットやサーフィンの帆が受ける風によって生じる揚力で、水上を滑走する競技。海面に設置されたブイを、決められた順序・回数で回り、着順を争う
●アーチェリー[1万3000人]
内容:平坦な場所で距離を定めて行う弓術。同心円状の得点帯に何本的中したかによって、得点が決まる
●テコンドー[1万5000人]
内容:8m×8mのマット上で体の前面へのパンチと蹴りを使って戦う。1ラウンド3分間を3ラウンド行い、勝敗はポイント制
日経ビジネス2013年11月25日号 43ページより

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