スマホ向けゲーム「パズドラ」が国内で2000万ダウンロードを記録。ゲーム業界の「勝ち組」に躍り出たガンホー・オンライン・エンターテイメント。秘訣は、ゲームの本質である「面白さ」の追求にあるという。(聞き手は 本誌編集長 山川 龍雄)

(写真:北山 宏一)
森下 一喜(もりした・かずき)氏
1973年新潟県生まれ。高校時に父親が多額の借金を抱え、一家離散の危機に陥る。高校卒業後はお笑い芸人(漫才師)を志すも相方の脱落により解散し、2年で断念する。内装業に携わった後、96年にソフトウエア業界へ転身。2001年オンセール(現ガンホー・オンライン・エンターテイメント)に入社、2004年1月から社長。企画開発部門統括 エグゼクティブプロデューサーを兼任する。

ソーシャルが主流になれば
ゲームが死んでしまう
危機感がパズドラを生んだ

 問 スマートフォン向けのゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」は10月14日時点で、国内でのダウンロード総数が2000万を突破しました。発売から2年弱での快挙をどのように分析していますか。

 答 あのタイミングでパズドラを開発しヒットできたのは、本当にいろんな意味で運が良かった。当時はまだ指で画面を操作するスマホゲームがほぼなかったことを考えると、ユーザーに驚きを与えられたのでしょう。

 でも実を言うと、ここまでヒットするとは思っていませんでした。私自身、気合を入れて開発したので、とても面白いと感じていましたが、社内での反応は決して高くはありませんでしたし。

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