2020年7月24日、東京で五輪が開幕する。1964年の前回大会は戦後の苦難を乗り越え、世界に日の丸復活を誇示した。それから半世紀──。経済規模は16倍に伸び、世界3位の経済大国かつ成熟国家に。高齢化や人口減少が進む中、今回は日本の閉塞感を打破する起爆剤になり得る。経済効果は3兆円。ただ、7年先の慈雨ではない。既に企業や個人が駆け出した。本誌調査では、およそ2割の企業が五輪商戦に参入。さあ、あなたも走り出せ。

(馬場 燃、広岡 延隆、西 雄大、染原 睦美)


人口 1億2752万人
65歳以上 24%
名目GDP 475.6兆円
輸出総額 63.7兆円
平均賃金 358万円
訪日外国人 917万人
完全失業率 4.3%
月額消費 31万4229円
中華ソバ 587円
農業従事者 399万人

上:銀座、下左:東京湾岸、下右:駒沢(写真3点:時事通信フォト)

人口 9718万人
65歳以上 6%
名目GDP 29.5兆円
輸出総額 2.4兆円
平均賃金 41万円
訪日外国人 27万人
完全失業率 1.1%
月額消費 4万5511円
中華ソバ 59円
農業従事者 1589万人

(写真上:時事通信フォト、下2点:時事)
表出所:総務省。現在は2012年データ

CONTENTS

駆け出した企業
新・日本流で競い合え

今に息づく50年前の革新
1964年に生まれた商品たち

成熟経済の宿命
開催国の覚悟と責任

「TOKYO」未来への跳躍

日経ビジネス2013年11月25日号 28~29ページより目次