配車アプリでタクシーを呼ぶ「スマホタクシー」が急速に広まっている。11月には米国の本命「UBER」が日本でひっそりとサービスを開始した。既得権益に守られてきたタクシー業界の風雲児となるか。

 スマートフォンの地図上で自分の居場所を知らせ、タクシーを“注文”――。まるでピザを頼むような手軽さでタクシーを呼べるアプリが、タクシー利用者の間で評判だ。タクシーが来るまでの所要時間をリアルタイムで把握でき、支払いも登録したクレジットカードで可能。現金はいらない。

 11月14日に東京の都心でサービスを開始した「UBER(ウーバー)」。米ウーバーが2009年にサンフランシスコで開始したサービスで、現在21カ国で展開している。米グーグル傘下の投資会社、グーグルベンチャーズが今年8月に2億5800万ドルを投資したことでも話題を呼んだ。英国の「Hailo(ヘイロー)」も同様のサービスを9月から大阪で展開している。

 ウーバーの日本版は「試験運用のため、詳細な取材には答えられない」(米ウーバー)ということだが、現在は、都心一部地域に限定し、5台前後で試験サービスを運用しているようだ。クルマはトヨタの「クラウン」などいわゆる「黒塗り」で、外観はハイヤーに近い。現在は、中堅タクシー会社と協業してサービスを展開する。

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