カシオ計算機が8万円の高級コンパクト機を発表。面倒な設定が不要で、手軽に高画質な写真を撮れるのが特徴。業界全体が苦境に陥る中、デジカメ老舗の戦略は奏功するか。

 「我々はレンズ交換式の『ミラーレス』を手がけない。『コンパクト』を極めていく」。11月14日に東京都内で開催されたデジタルカメラの新商品発表会。登壇したカシオ計算機の中山仁・執行役員はこう力強く語った。

 発表した新商品は「エクシリムEX-10」。カシオ初となる高級コンパクト機だ。市場想定価格は8万円で、11月29日に発売する。

設定の異なる9枚を連写できるカシオの高級機「エクシリムEX-10」(上)に自信を見せる中山仁・執行役員(下写真左)

 特徴に掲げるのが、撮影時に面倒となるパラメーター設定を不要にしたこと。1回のシャッター操作だけで、「フォーカスと絞り」「ホワイトバランス(白色の補正)と明るさ」といった2つのパラメーターを自動的に変化させながら9枚の写真を連続撮影できる。連写した写真はすべて保存されるため、ユーザーは後から好みの写真を選ぶだけでよい。

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