スポーツ用品小売りの最大手で、3期連続の増収増益。原動力は「週休3日」で育てた販売員と、PB(プライベートブランド)商品だ。スキー市場の縮小を跳ね返し、成長を続ける要諦とは。(聞き手は本誌編集長 山川 龍雄)

(写真:堀 勝志古)
水野 泰三(みずの・たいぞう)氏
1948年生まれ。72年に名古屋市にスキーショップ「アルペン」の1号店を開く。ゴルフ用品の「ゴルフ5」やスポーツ用品店「スポーツデポ」などに業容を広げ、スキーブームの終焉後もスポーツ用品国内最大手の地位を堅持する。2006年に東京証券取引所第1部上場。入社式は自社で保有するスキー場で開き、自ら上から滑り降りてきてから挨拶をするという演出もこなす。

販売員は週休3日
うち1日をスポーツに
だから専門的な接客ができる

 問 随分高くて目立つ本社ビル(編集部注:地上25階建て)だと思ったら、屋上がヘリポートになっているんですね。ご自身で操縦もされるとか。

 答 そうそう。高いビルにしたのは目立つためもあったんですけど、一番はヘリポートを造りたかったからです。近くにマンションや学校もあるし、高くしないと許可が下りなくてね。仲間には「(名古屋市中心部の)そんな所に許可は下りない」と言われましたが、ダメもとで申請したら通りました。何でもやってみるものだな、と。

 何でそこまでしたかと言うと、今、年間で60店くらい出店候補地を視察するんですが、会社からヘリで飛べば北海道と九州を1日で回れちゃうわけですよ。それに空から見れば、住宅地と店舗と道路がどうつながっているか一目瞭然です。出店判断にとても役立つ。

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