2013年11月4日号
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特集 最新版 会社の寿命
もはや寿命は18年
企業が繁栄を謳歌できる時間は18年。本誌の最新調査でそんな数字が浮かび上がった。1983年の調査で打ち出した「会社の寿命30年」に比べ、大幅に短命化した計算だ。日本の産業界は、社会の高齢化に歩調を合わせるかのように、急速な老化が進んでいる。
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特集 最新版 会社の寿命
実は御社もゾンビ企業!?
人間が生きるためには酸素が必要。だが、「活性酸素による細胞の傷は年を取ると蓄積し、老化の原因にもなる」(生物学者の田沼靖一・東京理科大学教授)。
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特集 最新版 会社の寿命
3つの視点、取り戻せ
日本企業が短命化したのは、永続に欠かせない「3つの視点」を失ったからだ。創業者視点、顧客視点、共創視点を取り戻し、産業を高齢化でなく“抗齢化”する。日本経済が30年前の輝きを取り戻す方法は、それ以外にない。
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特集 最新版 会社の寿命
1.創業者視点
2011年以降、激震に見舞われた大王製紙。創業家3代目、井川意高氏がカジノ遊興費の借り入れ事件を起こし、その連帯責任で経営陣から会社を追放された2代目の井川高雄氏が、創業家の持ち株を盾にグループの分裂を図った。
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特集 最新版 会社の寿命
「30年後の種」をまくJSR
「どんな産業も30年経つとコモディティー化する」合成ゴムや精密材料などの素材メーカー、JSR(旧日本合成ゴム)の小柴満信社長は社内向けにしばしばこう話している。
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特集 最新版 会社の寿命
2.顧客視点
「都合の悪いことは突っ込まないで無視しようという態度が表れていると評価されてもやむを得ない」。今年9月、外部の弁護士作成の調査報告書はカネボウ化粧品をこう断罪した。
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特集 最新版 会社の寿命
3.共創視点
「シャープは、独創はできた。だが、共創が下手だった」。シャープ元副社長、佐々木正氏はこう話す。1915年島根県生まれ、齢98。京都帝国大学工学部を卒業後、川西機械製作所(後の神戸工業、その後、富士通に合併)。64年、49歳の時に創業者・早川徳次氏に請われ、早川電機工業(現シャープ)に入社した。
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特集 最新版 会社の寿命
奇想天外 老化防止術
西日本を中心にメガネ専門店チェーンを展開する広島市の21(トゥーワン)は、驚きの方法で会社の老化に抗う。年度末に利益が出そうになると、社員たちにボーナスを大盤振る舞いし、収支をトントンにしてしまうのだ。全国に設立したグループ会社7社も同様だ。常に内部留保ゼロの状態で新年度を迎える。
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特集 最新版 会社の寿命
日本電産、永続に挑む
世界有数のモーターメーカーとなった日本電産が今、大改革に挑んでいる。車載など新分野を事業の柱に加える一方でグローバル化も一気に加速する。カリスマ経営者、永守重信は企業の老化の壁を打ち破れるのか。
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特集 最新版 会社の寿命
組織が持つ「慣性の法則」を壊せ
企業が成長するためには何を考えなければいけないのか。まず大事なのは、自社が競争に勝てる条件を常に探し続けることだ。うちは1980年代、パソコンが黎明期だった頃に成長し始めた。その時の競争相手は名だたる大企業か、その系列企業ばかりだった。
オピニオン
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