「度つきメガネのネット販売は難しい」というこれまでの常識の壁に挑む。メガネ業者からの猛烈な反対にも屈せず、ネット専業の先頭を突き進む。買いやすさの工夫やメガネ店との連携など快適な買い物体験を追求。

(写真:稲垣 純也)

 「度つきメガネをネットで購入するなんて!」。今やあらゆるモノがネットで手に入る時代だが、例外はつきもの。その1つが度つきメガネである。メガネは普通、メガネ店で検眼し自分の視力に合ったレンズを注文する。フレームも実際にかけて自分の顔に合っているかどうか見てからでないと決められない。メガネが仕上がっても、専門の店員に調整してもらって初めて使えるようになる。身の回りのあらゆる商品の中で、メガネはネットに対して高い参入障壁を持つ最後の製品かもしれない。

 そんな常識を覆そうとしている若者がいる。31歳の清川忠康だ。2012年1月にメガネ専門の販売サイト「Oh My Glasses」を開設。1年半強で国内最大級のメガネ専門通販サイトに育て上げた。世界3大メガネ産地の福井県鯖江市で作られるメガネを中心に約100ブランド、3000種類のメガネやサングラスなどを揃える。月間販売本数は1000本強。そのうち約6割が度つきメガネだ。

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