どこに在庫があるのか分からない商品が、クリックするとその日中に商品が届く。徐々にエリアが拡大する、「当日配送」の裏側は一体、どうなっているのか。購入から配達までのモノの流れを、本誌記者が密着した。

 9月某日。記者は化粧品通販大手「オルビス」の当日配送に密着した。

 朝6時半に注文した化粧品が、夕方6時前に届いた工程は下の通り。驚いたのはその経由地の多さだ。オルビスの物流倉庫を出た荷物は、ヤマト運輸の埼玉ベース店や東京ベース店、南東京ベース店を経て最寄りの営業所に着き、セールスドライバーに委ねられる。

オルビスは当日配送を始めるため、昨年物流センターを刷新した(写真4点:山本 琢磨)
過密な配送スケジュールだが、渋滞などに巻き込まれてもリカバーできるよう、トラックの配送時間は余裕を見て組まれているという
最寄りの営業所で荷物を仕分けるセールスドライバー
その後、目的地まで届ける

 荷物の滞留時間はベース店によってまちまち。だがいずれのベース店でも、荷物が実際に動いている時間はわずか数十分。ほかは、次々と届く当日配送の荷物を、作業スタッフがさばき、仕分け、宛先別に詰め直す時間に充てられている。どの経由地でも目立つのはアマゾンの段ボールだ。根本から仕組みを変えなければいつかは限界を迎える。そう実感するほど、現場では過密なスケジュールで荷物をさばいていた。

日経ビジネス2013年9月16日号 37ページより

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