羽田空港の国際線発着枠拡大を巡り、妙案が浮上している。1枠のアジア線を日本航空、全日本空輸に均等配分する案だ。「空の自由化」は、安倍政権の実行力を見極めるカギにもなる。

(写真:ロイター/アフロ)

 地獄便――。深夜に羽田空港をたつ国際線を、こう呼ぶビジネスマンは多い。東京で1日の仕事を終え、そのまま羽田へ。機内では、到着地で待ち構える仕事の準備に追われる。「地獄便」は、深夜便で赴く海外出張の厳しさを表している。

 羽田の国際線発着枠は現在の年6万回から、2014年3月末以降、年9万回に拡大される。この枠を使って、昼間の時間帯にロンドン、シンガポールなど主力路線を増発する。

 発着枠は1離陸で1回、1着陸で1回とカウントする。今回、年3万回増えると、1日約40便(往復ベース)を増発できる計算だ。英仏やシンガポールなどは日本と相手国が2便ずつ、ベトナムとインドネシアは1便ずつ配分する。米国などとも最終的な調整が進む。

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