東京・調布飛行場から飛び立ったプロペラ機はほんの20分で降下を始めた。群青色の海の向こうに小さな島影が見えてくる。伊豆諸島だ。

 伊豆諸島と言えば、バブル期には「東京からほど近いリゾート地」として開発景気に沸いたエリア。だが、“失われた20年”でそれも沈静化し、今では奥多摩と並ぶ都内2大過疎地として、釣り人やサーファー以外からは“忘れられた存在”になりつつある。

 この地域に、日本の様々な社会問題を解決する多くのヒントが隠されている――。そんな本誌の主張を聞いても、今は、ほとんどの読者はピンとこないに違いない。

日経ビジネス2013年9月9日号 44~45ページより目次