2013年9月2日号
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特集 役員報酬の「怪」
結局、社長が決める
社長に集中する権力の源泉、その1つが裁量で決まる不透明な役員報酬だ。外部から隔離された伏魔殿、そこには報酬を巡る20もの「怪」があった。グローバル化の時代、このままでは日本の経営は世界から取り残されてしまう。
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特集 役員報酬の「怪」
経営手腕なくても高額報酬
9億8800万円。これが日本の役員報酬の最高峰だ。日産自動車のカルロス・ゴーン社長が、2013年3月期の報酬で、2年ぶりに首位に返り咲いた。
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特集 役員報酬の「怪」
誰もトップに物申せない
「結局、最後は社長が“これ”して決めているんですよ」ある大手総合商社で常務にまで上り詰め、現在は関係会社の社長を務める甲氏。東京都内の高層ビルの一室で匿名を条件に「誰が役員報酬を決めているか」と問うと、実情をこう明かした。
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特集 役員報酬の「怪」
外国人厚遇の二重基準
今年、日本の上場企業で役員報酬額の1位から4位までを占めたのは、すべて外国人だった。
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特集 役員報酬の「怪」
大赤字でも巨額退職慰労金
「あの時は本当に大変だった」――。アーンスト・アンド・ヤング・アドバイザリーの寺崎氏は2005年頃、ある企業で役員年金廃止のコンサルティングを担当した時のことを振り返る。
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特集 役員報酬の「怪」
外面重視の報酬返上
業績悪化や問題を起こした際によくある役員報酬返上。何か基準はあるのだろうか。
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特集 役員報酬の「怪」
期待も給与も低い社外取締役
「年収5000万円でどうですか?」ある銀行で役員を務めていた人物は、その発言を聞いた時、思わず耳を疑った。
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特集 役員報酬の「怪」
ファナック 1億円超が13人も
2013年3月期決算の上場企業の中で「1億円プレーヤー」の役員が最多だったのは、13人を輩出したFA(ファクトリーオートメーション)機器大手のファナックだ。2番目に多い日産、三菱商事は各々6人で、その2倍以上という突出ぶりだ。
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特集 役員報酬の「怪」
「報酬は上げた方がいい」
役員の報酬は上げた方がいいと思う。考え方としてはそう。「上がった方がいい」「やる気が出る」と、誰もがそう思っているんじゃないか。
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特集 役員報酬の「怪」
まだまだある! 役員報酬の怪
社長や会長の時代だけでなく、相談役や顧問に退いた後でさえも、執務室や移動のハイヤー、専属の秘書が引き続きつく場合がある。
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特集 役員報酬の「怪」
サムスン、昇進で2倍
報酬が業績と連動せず、決定プロセスも不透明な日本企業。では、海外企業の勝ち組はどんな役員報酬体系を採用しているのか。韓国や米国企業の事例から、成功の秘訣とともに、課題も見えてきた。
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特集 役員報酬の「怪」
高額報酬、正々堂々と
役員報酬は本来、企業の業績や価値と密接に関係させるべきだ。透明性などの面で遅れていた日本でも、改革へ向けた動きが出てきた。報酬をテコに役員の潜在力を引き出せるか。それが日本企業の将来を左右する。
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特集 役員報酬の「怪」
投資家と役員は「同じ釡の飯」
役員報酬制度に望むのは、投資家と役員が「同じ釜の飯を食べる」ということです。投資家はお金儲けばかり考えていると思われがちですが、私は優れた役員が企業価値を上げて、正しい報酬をたくさんもらったらうれしい。役員が頑張って成果を出して、正当な対価を得られるよう、業績連動の割合を増やしてほしいと考えています。
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特集 ファンドマネー日本回帰
ファンドマネー日本回帰
世界的なカネ余りを背景に、景気が上向いている日本に投資マネーが流れ込む――。リーマンショックからまもなく5年。新興国を対象とした過熱気味とも言える投資は一段落し、投資家の目は、久々に日本に向けられている。
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特集 ファンドマネー日本回帰
海外勢、日本に熱視線
日本経済再生に欠かせない新産業育成の一翼を担うのがVCやバイアウトファンドだ。リーマンショック後に続いた冬の時代を経て、その勢力図が塗り替わろうとしている。外資系や事業会社傘下のファンドなど、新興勢力の存在感が強まっている。
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特集 ファンドマネー日本回帰
存在感増す事業会社系VC
VCの世界で存在感を増しているのが事業会社傘下のベンチャーキャピタル(CVC)だ。2011年にグリーが20億円のファンドを組成して以降、ヤフーなどのIT企業が次々にファンドを立ち上げ、ベンチャー企業へ積極的に投資している。今年は、NTTドコモが100億円のファンドを組成して話題になった。
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特集 ファンドマネー日本回帰
ファンドを使い倒せ
ベンチャー企業が欧米に比べて育たないと言われる日本。リスクマネー投資が市場環境に左右され、継続的な資金の出し手が少ないことが問題に。新産業の育成には、新規上場以外の出口戦略の拡大と企業の意識変革が不可欠だ。
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