2013年7月22日号
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特集 部品創世記
ゴーンショック再び
自動車産業の生態系を支配するルールが一変した。部品共通化の衝撃は、既に調達網の末端にまで到達している。震源地は九州。新旧プレーヤーが入り混じるバトルロイヤルが火蓋を切った。
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特集 部品創世記
「モジュール開発」は世界で勝つための必然
グローバルで急拡大を続ける自動車市場。新興国などへクルマの販売地域を広げるには、それぞれの市場ニーズに合わせて、多様な車種を迅速に投入することが不可欠だ。
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特集 部品創世記
日系部品、VW(フォルクスワーゲン)殺到の舞台裏
「ぜひ、やらせていただきたい仕事です。ただ、この図面のままだと強度が保てず量産できません」2012年6月、独ウォルフスブルクのフォルクスワーゲン(VW)本社。サスペンション大手、ヨロズの伊藤裕執行役員は恐る恐る説明を終えた。
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特集 部品創世記
スマホ各社、下請けに
スマートフォン向け部品の商流が激変した。LSI(大規模集積回路)メーカーが、スマホの設計図を提供。端末各社から主導権を奪った。下克上の行き着く先に何があるのか。
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特集 部品創世記
強さを点から面へ
スマホで進む上下逆転現象は、自動車産業でもほかの業界でも起こり得る。総合力が武器の巨大部品メーカー以外はどう生き残ればいいのか。調達網がどう変わろうと、不可欠な「キラーパーツ」なくして生き残りは難しい。
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特集 「影の銀行」という重い課題
「影の銀行」という重い課題
今年6月、中国で短期金利が急上昇して資金の需給が一時逼迫した。市場の混乱をあえて放置した新政権の目的は経済構造の根本的な転換だ。避けては通れない改革だが、影響は日本を含め世界に波及する。
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特集 「影の銀行」という重い課題
野放図な投資拡大のツケは政府に
リーマンショック後に4兆元(約64兆円)もの巨大景気刺激策を発動して以降、中国は空前の金融緩和を敢行した。今やマネーサプライ(通貨供給量、M2)は名目GDPの1.9倍もあり、資金はジャブジャブ状態のはずだ。
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特集 「影の銀行」という重い課題
土地開発はもう儲からない
中国は世界第2位の経済大国となったが「農民国家」であることに変わりはない。13億超の人口のうち9億人余りが農民戸籍だ。私は農業の専門家として中国も研究対象としてきた。
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特集 「影の銀行」という重い課題
リノミクスで正面突破
習近平政権の発足から100日。痛みを伴う政策を相次ぎ実行している。李克強首相が取り仕切る経済政策は「李克強経済学(リノミクス)」とも呼ばれる。過剰投資に苦しむ中国経済の構造を真正面から刷新しようとしている。