グローバル化が進み、人・モノ・カネは国境を越えるようになった。3つのうち最も大切なのは何か。恐らく「人」という回答が多いだろう。その最重要の資源で、日本に危機が忍び寄っている。旧態依然たる企業社会に見切りをつける若者、原発問題を懸念する子育て世代…彼らの間で、祖国を捨て、海外に新天地を求める動きが出ている。一方、有能な外国人は世界の国々から熱心に招かれ、魅力なき日本は素通りされている。日本人が去り、外国人には背を向けられるこの国に未来はあるのか。危機は静かに、だが確かに進行している。放置しては、取り返しがつかないことになる。

(ニューヨーク支局 細田 孝宏、大西 孝弘)
(デザイン:藤田 美夏)

CONTENTS

アベノミクスの落とし穴
忍び寄る人材流出危機

悩めるシリコンバレー
人手不足に起業家が抗議

過熱する争奪戦
ようこそ世界の頭脳

データで見る各国の外国人動向
減少続く日本への流入

「純血主義」で戦えるのか
脱「人材ガラパゴス」へ

日経ビジネス2013年7月8日号 24~25ページより目次