1粒のコメも入れるな、TPP(環太平洋経済連携協定)参加には断固反対──。
市場開放の動きが強まるたび、農協はグループを挙げてあらがい続けてきた。
抵抗勢力の牙城と位置づけられてきたが、その影響力と存在意義は崩壊過程にある。
農業の現場では、変革をもたらす新たな動きが相次いでいる。
危機感を背に、自ら変わろうとする農協の試みも緒に就き始めた。
衰退産業の代名詞から成長産業へ。
政府も本腰を入れようとし、機運はかつてないほど高まっている。
生産者同士、そして農協も経営力を競う。それがTPPに勝つ「強い農業」への一歩となる。

(編集委員 安藤 毅、馬場 燃、白壁 達久、森岡 大地)
(デザイン:山﨑 由梨)

CONTENTS

台頭するライバル
脱・農協が止まらない

一目で分かる
農家の現状と厳しい未来

勝てる農業への4カ条
未来を拓く経営力
・壱 国境を自ら越えよ 「おいしい」を現地化
・弐 非効率の芽を摘め スマホで生産性向上
・参 若者を呼び込め 企業参入でリスク軽減
・四 安心を世界で示せ 国境なき時代の武器

北欧林業に学ぶ「6次産業化」
森から輸出まで 地域栄える循環図

守りからの脱却
コメ問題にメスを

日経ビジネス2013年6月24日号 28~29ページより目次