「PB(プライベートブランド)がどんどん増えて、買い物をする楽しみが、だんだんなくなっている。だったら、ほかで買い物しようかと思うほどだ」
 5月中旬に開かれたイオンの株主総会。質問に立ったある株主が不満の声を漏らすと、会場で拍手が起きた。
 看板が違うだけで、どの店も似た売り場作り。PBなど商品も画一化が進む。確かに価格は安いかもしれないが、個性を失った店舗に飽き足らなくなった消費者が増えている。
 そんな流通大手に対する不満の「受け皿」となり、顧客の支持を集めている企業がある。思わず写真に撮って誰かに伝えたくなるほどユニークな店作りや、圧倒的な種類の品揃え、手厚い接客サービス――。
 顧客に驚きを与えることで急成長している15社の流通新勢力から、買いたくなる気にさせるためのヒントを探った。

(山崎 良兵、上木 貴博、森岡 大地、中川 雅之、中 尚子)
(デザイン:藤田 美夏)

CONTENTS

3つの「画一化」を壊す!
「未完成」こそ魅力

業態革新モデルの築き方
執念で拓く「新市場」
エー・ピーカンパニー/マザーハウス/ジェイアイエヌ

日経ビジネス2013年6月3日号 28~29ページより目次