2013年5月27日号
-
特集 アフリカ 灼熱の10億人市場
爆発する消費パワー
今年1月のアルジェリアのテロで、「危険なアフリカ」の印象が強まった。しかし、この地では別世界も広がっている。中間層の急拡大だ。消費やサービスが牽引する「新・ビジネス大陸」に世界が魅了され始めた。
-
特集 アフリカ 灼熱の10億人市場
頭脳求め世界企業が殺到
小学校すら満足に通えず、簡単な読み書き計算すらままならない人が大半。進出しても人材に困るのでは――。こんなイメージを持っているとしたら、それはもう時代遅れだ。
-
特集 アフリカ 灼熱の10億人市場
暗黒大陸というウソ
ナイジェリアで見たように、新たな中間層の台頭がアフリカ大陸の光景を一変させている。それでも疑問はなお残る。「本当にアフリカでビジネスができるのか」と。「アフリカ=暗黒大陸」という先入観を覆し、その潜在力を発揮し始めた現場を紹介する。
-
特集 アフリカ 灼熱の10億人市場
産業多様化でモノ作り復権
豊富な人口を抱え、内需が急拡大するナイジェリアやケニアは少数派。大半の国は資源に依存し、一過性の資源ブームに踊っているのでは──。
-
特集 アフリカ 灼熱の10億人市場
米国より上の起業環境
「アフリカで開発したと聞いたら、お客さんはびっくりするでしょうね」ITベンチャー、レックスバート・コミュニケーションズ(東京都千代田区)の田中秀和社長は、3月に顧客企業に納入した社内研修ソフトについて得意げにこう話す。
-
特集 アフリカ 灼熱の10億人市場
スラム・農村が成長市場に
アフリカにつきまとう貧困や飢餓のイメージ。営利事業など時期尚早で、必要なのは援助なのではないか。そう考える向きも少なくないだろう。
-
特集 アフリカ 灼熱の10億人市場
底なし成長力で課題克服
なぜ今、アフリカなのか。その魅力を何よりも物語るのが人口の伸びだ。現在、54カ国の約10億人の総人口は、2030年までにインドや中国を抜き、あと30年で2倍の20億人に達する見込み。
-
特集 アフリカ 灼熱の10億人市場
各国で見た「普通の暮らし」
ユージンさん(39歳、右から2人目)は電力省、妻のエリザベスさん(37歳、左から2人目)は国際協力機構(JICA)に勤務。大学で知り合った。家賃は年26万円で、子供服には米GAPなどブランド品が好み。2人の息子が通うキリスト教系学校の学費は1学期で4万円
-
特集 アフリカ 灼熱の10億人市場
想定外を商機にする
将来有望な市場はそこにある。ただ、基本的なインフラすらないなど、想定外のことばかり。そんな過酷な環境では、従来型の常識やビジネスモデルはいとも簡単に跳ね返される。ほかの新興国ではあり得ない逆境を乗り越えた時、他社を突き放す強さが手に入る。
-
特集 アフリカ 灼熱の10億人市場
米ビザ、「モバイルマネー」統一へ動く
携帯電話を使った送金や決済サービス「モバイルマネー」の普及がアフリカで始まったのは2007年。最もよく知られているのはケニアの携帯電話会社サファリコムの「M-PESA」だ。
-
特集 アフリカ 灼熱の10億人市場
怒れる「ウガンダの父」
「ウガンダの父」と呼ばれた日本人がいる。柏田雄一氏、80歳。アフリカでビジネスを志す日本人でその名を知らない者はない。
-
特集 アフリカ 灼熱の10億人市場
勝負は5年で決まる
圧倒的な存在感を示す中国に、巻き返しに動く欧州。さらにアジア各国の企業も入り込む。世界中の企業が殺到し始めたアフリカで、周回遅れの日本企業は戦えるのか。攻撃的M&Aなど、従来の海外戦略の枠組みにとらわれない決断とスピード感が必要だ。
-
特集 アフリカ 灼熱の10億人市場
資源の富を「人材」と「都市」に配分すべき
過去10年、アフリカは資源価格の上昇で容易に成長することができた。債務削減を実現するなどほとんどの国でマクロの経済政策がうまく運営され、金融危機の影響を回避したことは特筆すべきだ。
オピニオン
時事深層
-
時事深層(2013年5月27日号)
「提案無視なら代替手段も検討」
-
時事深層(2013年5月27日号)
日産、軽シフトのジレンマ
-
時事深層(2013年5月27日号)
商社、問われる「資産リストラ」
-
時事深層(2013年5月27日号)
活況証券、迫られる構造転換
-
時事深層(2013年5月27日号)
安倍首相、「経済」で戦う参院選
-
時事深層(2013年5月27日号)
ミクシィ、遅すぎた社長交代
-
時事深層(2013年5月27日号)
ホンダがアフリカに「町工場」
-
時事深層(2013年5月27日号)
ビール各社、優良店囲い込み
-
時事深層(2013年5月27日号)
傷む資産、頼みは親世代
-
時事深層(2013年5月27日号)
格安ハイヤー、官民挙げて妨害