国道沿いなどに設けられている「道の駅」が20年目の今年、1000カ所を超えた。国土交通省の所管で、無料駐車場やトイレ、物販・飲食などを提供する施設だ。「よくある箱モノ行政の1つだろう」と侮るなかれ。地場の新鮮な農産物や海産物などを目当てに、年間延べ5億人もの人が訪れる。イオンや「セブンイレブン」も出店を避ける過疎地が中心だが売上高は3500億円。これは流通業で言えば、ファミリーマートや「ニトリ」の連結売上高とほぼ匹敵する。新たな産業や雇用を生み出す、地方再生の切り札「道の駅モデル」を紹介しよう。
