2013年4月22日号
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特集 「道の駅」が地方を救う
田舎潤す3500億円市場
全国に1000カ所もの“店舗”を抱え、来訪者数は年間延べ5億人以上。地方都市に大型SC(ショッピングセンター)を設けるイオンや、国内に約1万5000もの店舗を構える「セブンイレブン」さえも立地しないような過疎地への出店がほとんどながら、合計3500億円もの売上高を誇る流通業がある。
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特集 「道の駅」が地方を救う
4つの「ない」を解消
人が来ない、ブランドがない、情報がない、リーダーがいない──。人口減や少子高齢化、経済の衰退が地方を追い込んできた。「道の駅」を起点に、こうした課題を克服しようとする動きが広がりつつある。
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特集 「道の駅」が地方を救う
人が来ない!
3月22日の午前11時、福岡県豊前市の道の駅「豊前おこしかけ」は、平日にもかかわらず、300人を上回る来店客でごった返していた。お目当ては地元の海や山の幸をふんだんに使った40種類以上の弁当、当日朝に取れたイチジクやイチゴなどの果物と野菜、魚やカニといった水産物などだ。
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特集 「道の駅」が地方を救う
ブランドがない!
味や品質に自信がある特産品でも、知名度がないため、安値でしか買ってもらえない──。多くの地方が、そんな悩みを抱えている。道の駅が中心になって商品をブランド化し、価値を引き上げる成功事例が生まれている。
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特集 「道の駅」が地方を救う
情報がない!
地方の生産者は精魂込めて作物を育てているが、どの消費地でどんな作物が人気なのかは分かりにくい。一方、食材にこだわる飲食店の経営者や料理人でも、少量しか出回らない、地方独自開発の作物や加工品にまではなかなか目が届かない。
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特集 「道の駅」が地方を救う
リーダーがいない!
「観光資源がなく、立地も良くないのに、ここまで集客力を伸ばせるのは本当にすごい」(北陸にある道の駅の関係者)。全国的に注目を集める道の駅が群馬県川場村にある。
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特集 「道の駅」が地方を救う
衰退する地方の未来を開く「架け橋」に
宇宙から日本列島の夜景を眺めると、都市部は光り輝いて見える一方、山間部や人口が少ない地方は暗闇に包まれている。全国で1000カ所を超える「道の駅」のほとんどは、この光が見えないところに集中している。いずれの地域も、少子高齢化、地元産業の衰退、雇用の減少などに苦しんでいる。
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特集 「道の駅」が地方を救う
連休に行きたい「駅」
既存の商業施設と比べて、「道の駅」の品揃えや店舗運営はどれほどの実力なのか――。ショッピングセンターなど商業施設のプロデュースやコンサルティングを手がける「商い創造研究所」の松本大地代表とともに、関東の「道の駅」6カ所を覆面調査して回った。今度のゴールデンウイークにぜひ訪ねてみたい、お薦めの「道の駅」も紹介しよう。
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