2013年3月25日号
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特集 50万円カーの衝撃
世界の「激安車」工場
世界中で存在感を増す超低価格車。その総本山がインドだ。安い部品をオープンに調達し、組み立てるコモディティー化が進む。中国とも東南アジアとも違う「超低コストインフラ」の実態とは。
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特集 50万円カーの衝撃
苦闘が進化させる「ナノ」
2009年に登場し、最安値で11万ルピー(約19万円)という激安価格で世界を驚かせたタタ・モーターズの「ナノ(nano)」。ただ、発売当初に不具合が相次ぎ報告されたり、土地の収用問題などが響き、工場の稼働が遅れたりして、販売を思い通りに軌道へ乗せられなかった。テコ入れへ向け、ナノは進化している。
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特集 50万円カーの衝撃
高級車志向の中国でも低価格化の波
新興国ではいち早くモータリゼーションが始まった中国。官公需が牽引し、高級車メーカーの金城湯池というイメージがあるが、実際はどうなのか。
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特集 50万円カーの衝撃
機能削り、欧州で快走
乗用車の価格を相場より3割安くし、不況の欧州市場を快走するダチア。基本機能以外は捨てる。常識にとらわれないクルマ作りが安さの秘訣だ。必要最小限でいい。こんな価値観を持つ成熟市場の人たちの心を捉えた。
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特集 50万円カーの衝撃
次はアフリカ市場を攻める
私たちが狙いを定めているのは、これまで中古車しか買えなかった顧客層です。2004年にセダン「ロガン」の量産を始めた当初からそうでした。自動車市場が成熟している西欧でも、手頃な価格で新車を提供すれば新たな市場を創出できると考えたのです。狙いは当たりました。
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特集 50万円カーの衝撃
割り切らねば勝てない
日本車は新興国を中心にした世界的な価格破壊の時代を生き残れるのだろうか。超低価格車の市場では、これまでの日本車の強みが逆に弱みへ転換しかねない。過剰な品質へのこだわりや依然残るケイレツといった壁を打ち崩せるかが試される。
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特集 隣の個人投資家
隣の個人投資家
3万2000円、ゲット――。冷たい北風が身に染みる2月下旬のある日の午後、旧財閥系の不動産経営代行会社に勤める青木毅さん(仮名、42歳)は、商談を終えた帰社中の電車内で、スマートフォン(スマホ)を覗き込みながら、ほくそ笑んだ。保有していた商社株を売却し、利益を確定した喜びを人知れずかみしめたのだった。
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特集 隣の個人投資家
活況呈す「3本の矢」
アベノミクス相場で個人投資家はどんな銘柄を好んで売買し、儲けているのか。商いが多い上位の銘柄には「3本の矢」効果に賭ける投資家の思いが反映されている。キーワードは「金融緩和」「公共・復興事業」「バイオ」だ。
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特集 隣の個人投資家
相場調整でも潜在力に期待
株式市場ではなお先高予想が多いとはいえ、「どんな銘柄でも値上がりする」という状態がこの先も続くという保証はどこにもない。今から投資を考える場合、相場の様相ががらりと変わる可能性も頭の片隅に入れておくべきだ。
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特集 隣の個人投資家
「良薬」の副作用に備えよ
貯蓄から投資へ――。これほど掛け声倒れを繰り返してきたスローガンはない。日本の個人マネーはこれまで頑なに預貯金に閉じこもってきた。