東京電力・福島第1原子力発電所の事故から2年が経った。放射能汚染という苦悩を背負った福島の復興の足取りはなお重い。進まぬ復興の背景を探っていくと、最終的には「核のゴミ」に行き着く。それは、原発の再稼働が現実味を帯びてくる中で、経済再生へと動き出した日本全体にとっても急所となりかねない。世界が苦悩する放射性廃棄物の処分。その現実解を探した。

(ロンドン支局 大竹 剛、鵜飼 秀徳、山根 小雪、森岡 大地)

CONTENTS

どうする「核のゴミ」
チェルノブイリ・英国に学ぶ現実

チェルノブイリの今
「世界の果て」の現実

破綻した核燃料サイクル
「夢」を捨てる覚悟

先送りとの決別
待ったなし、5つの解

日経ビジネス2013年3月11日号 26~27ページより目次