2013年3月4日号
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特集 定年延長パニック
現場の混乱、はや開始
定年延長によって企業の現場に様々な混乱が生じるのは避けられない。現役社員は、指揮系統の複雑化や新規採用の停滞などの難題に直面。会社も、総人件費の上昇という重い足かせを課されることになる。
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特集 定年延長パニック
万能薬は存在しない
定年延長を前に企業がまず最優先で取り組むべきはコスト対策だ。だが人件費を抑制するだけでは、社員の意欲減退と生産性の低下が待ち受ける。すべての企業に応用できる“完璧な定年延長対策”は見当たらない。
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特集 定年延長パニック
食い扶持は自分で稼がせる
「ご希望の会社があれば50社でも100社でもリストにして渡してください。我々が当たってみますから」
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特集 定年延長パニック
姥捨て山化、こう防ぐ
60代社員が快適に働ける環境をとことん丁寧に作る──。これが、多くの“普通の企業”が採用できる定年延長対策だ。知恵を絞れば、“社内姥捨て山”の出現は必ず回避できる。
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特集 定年延長パニック
新規事業の専門部隊に
「60代社員のために高齢者向けの仕事を用意したいが、おあつらえ向きの仕事が社内にない」。そんな企業は、シニアを集め、新規事業の専門部隊にする方法もある。
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特集 定年延長パニック
指揮系統を若手と分ける
リスクを伴う新規事業に取り組むより、現役時代と同じ部署で慣れ親しんだ仕事を続けてもらった方が生産性は上がる――。そう考える企業に参考になるのが健康機器メーカー、タニタ(東京都板橋区、谷田千里社長)の取り組みだ。
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特集 定年延長パニック
あえて若手とコンビにする
ガタン、ガタン。印刷機が動き、ガソリンスタンドやクルマのディーラーなどで見かける宣伝用ののぼりが、色づけされていく。創業1923(大正12)年の元浅草にある「のぼり」制作会社、田原屋(東京都台東区、田原績社長)。ここでは、社内のあらゆる部門で、シニアと若手のコンビが活躍する。
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特集 定年延長パニック
人間の脳に定年はない
33ページ以降、紹介した「60代社員活用法」は、実は「脳医学」という最先端科学の視点でも正しい方法論であることが実証できる。
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特集 定年延長パニック
「40歳定年幸せ」説
横浜市の家具メーカー、秋山木工(秋山利輝社長)の社員、森聡美さんは今、3年後に迫った定年に向けて、ひたすら技術を磨く毎日を送っている。退職後は家具職人として独立するつもりだ。