2013年2月25日号
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特集 徹底検証アベノミクス
熱狂の行き着く先は
安倍晋三首相がこだわったアベノミクスによる「ロケットスタート」。苦境に喘ぐ企業は息を吹き返し、一部では“プチバブル”の様相も呈してきた。だが、政権内での受け止めは慎重だ。熱狂の先の未来はどうなるのか。
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特集 徹底検証アベノミクス
検証1 横並び賃上げは無理
安倍晋三政権は物価上昇の痛みを和らげるため、企業に異例の賃上げを要請した。円安・株高が進んでも、企業側は業績改善が大前提との姿勢を崩そうとしない。企業が置かれた状況によって、賃上げには時間差が生じる可能性もある。
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特集 徹底検証アベノミクス
検証2 所得だけデフレの罠
企業が賃上げをしても、物価上昇に見合わなければ「賃金デフレ」からは抜け出せない。所得が目減りしないためには「3%以上」の賃上げが必要という試算がある。円安による輸入品の値上がりや消費税増税といった試練を家計は乗り越えられるのか。
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特集 徹底検証アベノミクス
検証3 はや火花、迷走の芽
成長戦略が描けなければ、熱狂は一瞬の幻に終わる。だが、政府の議論はとば口からかみ合わず、同床異夢に陥っている。3本の矢が揃わなければ、アベノミクスは失速しかねない。
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特集 徹底検証アベノミクス
重要なのは規制緩和と労働市場改革
金融緩和は正しい方向性ではある。これまで日本の経済政策に対する最も一般的な批判は、金融緩和が不十分だということだった。10年以上も前からエコノミストたちが求めてきた政策を実施していると言える。
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特集 徹底検証アベノミクス
参院選後に待ち受ける試練
BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)という造語を生み出した著名投資家で、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント会長のジム・オニール氏は、昨年11月、“WeWantAbe!”と題するリポートを書いた。
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特集 動き出す「iPS産業」
潜在市場は無限大
究極の再生医療を実現すると期待がかかるiPS細胞。国内ではベンチャー企業が相次ぎ発足し、事業化へ動き出した。しかし、安全性やコスト、海外勢との競争など解決すべき課題は多い。
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特集 動き出す「iPS産業」
薬と機器、日本に好機
再生医療以上に、iPS細胞の強みを期待できる分野が新薬開発だ。日本企業が相次ぎ参入するが、先行する欧米勢も事業化を加速する。得意のモノ作り技術をiPSビジネスに生かす動きも急速に広がる。
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特集 動き出す「iPS産業」
「iPS細胞で再生医療、日本がリード」
私のノーベル生理学・医学賞の受賞は「異例の早さ」と報じられたが、実際には生理学・医学賞の歴史で最も時間を要した受賞例の1つと考えている。