長い間、店舗は人の集まる場所だった。自分の知らない様々な商品。それらを詳しく解説してくれる販売員。そして、割安で売られる目玉商品。そこにしかない価値を求めて、消費者は店に足を運んだ。だが今、店舗が提供し続けてきた多くの価値は、家にいながらにして享受できるようになりつつある。インターネット経由の購買が一般化し、変貌を遂げようとしている消費スタイル。始まったのは、店舗機能の解体だ。

(中川 雅之、原 隆)

注:2人以上の世帯 出所:総務省「家計消費状況調査」

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店舗が消える
ネットが奪うリアルの機能

ネット時代の店舗開発
もはや売らなくていい

日経ビジネス2013年2月18日号 52~53ページより目次