2013年2月18日号
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特集 中国と生きる道
土着化で「日本色」を消す
「もうすぐ故郷に帰って自動車販売店を開き、起業します」中国内陸部、河南省出身で20代の劉栄学は語る。販売するのは日本車。だが、劉には何のためらいもない。
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特集 中国と生きる道
心の壁、こう突き崩す
反日騒動を経て「日本製だから売れる」という時代は完全に過去のものとなった。逆にハンディを背負っている──。それが日本ブランドの現実だ。だが方法はある。厳しい状況を打開するための2つの秘策を紹介する。
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特集 中国と生きる道
土着化できない日本人は即刻帰国
キヤノンでは中国赴任が決まると、男性には赤いネクタイを、女性には赤いスカーフを餞別として贈ります。私が中国法人の社長に就任した2005年以降、毎週月曜日は社員に必ず赤いネクタイかスカーフを身に着けてもらっています。
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特集 中国と生きる道
アキレス腱をつかめ
中国では今、食品・日用品に有害物質が混入された製品が出回り、中国企業の商品への信頼が揺らいでいる。2008年には、化学物質メラミンが混入していた粉ミルクを飲んだ多数の乳幼児が健康被害を受けた。衣服でも、中国企業製品への信頼感は乏しく、多くの人が購入後、洗濯をしてからでないと安心して袖を通せないという。
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特集 中国と生きる道
反日リスクのかわし方
反日一色のように見えても、目を凝らせば、親日的な都市はまだまだ残っている。いつでも撤退できる体制を整えれば、反日デモの再発に過剰におびえる必要もない。今の中国で、チャイナリスクを最小限にする3つの知恵を解説する。
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特集 中国と生きる道
親日都市を選べ
「日本企業はシティーリスク、つまり地方都市ごとに違う進出リスクをもっと見極めてほしい」
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特集 中国と生きる道
「いつでも撤退」に備えよ
中国事業が行き詰まってから慌てても遅い。備えがなければ、思わぬ傷を負う。現地化を進めつつ、中国からいつでも身を引ける準備もする。こんなしたたかな戦略も、守りの切り札だ。
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特集 中国と生きる道
スムーズに撤退するコツは
万が一の際に備え撤退を視野に入れておくことも「切り札」の1つ。撤退コンサルティングを手がけるアウトバウンド・マネジメント社長、日上正之氏にポイントを聞いた。
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特集 中国と生きる道
進出せず、実だけ取る
中国事業のリスクを最小限にするには、現地に拠点を構える形の進出はせず、実利だけを得るやり方もある。
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特集 中国と生きる道
中国でこれ以上、持たない
問昨年9月の反日デモ以降、日本商品の不買や入札はずしが広がりましたが、複写機事業への影響は。答複写機については中国で一極生産しています。中国での販売に影響が出ました。
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特集 中国と生きる道
不買意識、4カ月で改善10%強
2012年9月の大規模な反日デモに端を発した日本製品の不買運動がどこまで広がり、いつ回復するのか。本誌は中国の主要12都市で一般の消費者を対象に、日本製品に対する購入意識について、定点観測を続けている。3回目となった今回の調査は今年1月18~24日に実施した。
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特集 中国と生きる道
もっと強気でいい
中国経済は日本企業に深く依存している。対立が長引けば自分たちも傷つく。反日デモ後、弱気になり沈黙する日本企業が多いが、もっと強気に出ていい。「撤退ならいつでもできる」。それくらいの姿勢なしに、もう中国で事業はできない。