2013年1月14日号
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特集 2030年のモノ作り
誰でもメーカーに
誰でも手軽にハードウエア産業に参入できる時代がやってくる。外部の工場やネットをフル活用して、1人で起業する者も現れた。参入障壁がなくなった時、頭に浮かんだ数だけの製品が市場に溢れ出す。
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特集 2030年のモノ作り
卓上で「印刷」して作るタブレットも登場?
誰でもモノが作れる3Dプリンターが注目を集める中、もう1つの“プリンター革命”が起きつつある。それが「プリンテッドエレクトロニクス」と呼ばれる技術の実用化だ。簡単に言えば、新聞やチラシを刷るのと同じような工程で、電子デバイスを「印刷」すること。回路やセンサー、ディスプレーなど、多様なデバイスを1枚の基板上に刷ることが可能になる。
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特集 2030年のモノ作り
人型ロボットと働く日
高い効率と低コストを追求する生産ラインの自動化が、新たな局面を迎えた。人型ロボットの登場で、これまで自動化が困難だった分野にも可能性が広がる。米欧でも開発が始まっており、先進国の製造業回帰の担い手として期待が高まる。
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特集 2030年のモノ作り
「カイゼン」は無駄か
重いコストを背負いつつ、海外勢との厳しい競争を迫られる日本。懸命な「カイゼン」で工場は生き残りを図るが、それだけで空洞化は阻止できない。2030年、日本の工場は生産拠点から、人材と技術を作り出す場へと、その姿を変えていく。
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特集 2030年のモノ作り
自動化機器、使いこなす力が強さに
広義のモノ作りとは「良い設計の良い流れ」で、顧客を満足させて、利益の獲得を目指す経済活動だ。付加価値は設計情報にあり、生産とは設計情報を媒体に転写することと言える。転写されていない状態を無駄といい、「良い流れ」とは無駄や淀みが少なく、精度が高い転写を指す。