2012年12月24・31日号
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緊急特集
自民大勝の代償
再び振り子が大きく振れ、自民党の圧勝に終わった師走の総選挙。だが、自民幹部はつぶやく。「熱気が感じられない選挙戦だった」と。民主党の瓦解と第3極の乱立。敵失が地滑り的勝利をもたらした。実態は“ほどほどの支持”での船出となる安倍晋三政権。予算編成などの重要課題にどう対処し、「ねじれ国会」をクリアしていくのか。舵取りを誤れば、来夏の参院選での揺り戻しといった代償を払うことになりかねない。再登板する宰相は“ハネムーン期間”もなく正念場を迎える。
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緊急特集
“改革”なければ円安・株高逆流も
衆院選での自民党の圧勝を市場は円安・株高の反応でひとまず歓迎した。前評判が高いだけに、新政権は待ったなしで政策手腕を問われることになる。成長戦略や規制緩和といった改革を伴わなければ、思わぬしっぺ返しも食らいかねない。
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緊急特集
消費税上げに広がる“懸念”
決まったはずの消費税引き上げの実行に懸念が広がる。安倍晋三・自民総裁はデフレ脱却を実施“条件”とする。引き上げは不可避。低所得者対策など論点はほかにある。
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緊急特集
日米首脳会談が試金石
衆院選の結果、TPP交渉参加を巡る議論は不透明さを増す。参院選を意識して国内調整が遅れれば、不参加の可能性も。日米同盟強化と同時に議論を前進できるか、決断が迫られる。
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緊急特集
電力主導へ「先祖返り」
自民党の政権奪還に電力会社は歓迎ムードを漂わせる。電力システム改革は白紙に戻る可能性も出てきた。エネルギーの安定供給と電力市場の健全化は実現できるか。
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緊急特集
今度こそ明確なビジョンを
日本経済再生に向けて、新政権がクリアすべきハードルはあまりに多い。グローバルで戦う製造業と、内需に生き残りをかける小売業。対照的な2人の経営者に、新政権への期待と要望を聞いた。
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緊急特集
強烈な揺り戻しに負けた
自民党の地滑り的大勝の中、民主党は若手から現役閣僚まで多くの議員が落選。3年余りの民主党政権の中で失ってしまった信頼を取り戻すことはできなかった。選挙戦の最中や結果が出た後の候補者たちの言葉をまとめた。
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特集 グローバル人材の幻想
周回遅れの人材育成
日本企業が「グローバル人材の確保」という経営課題に振り回されている。目標と現実のギャップに日本人社員は疲弊。外国人登用にも壁が立ちはだかる。「日本人の、日本人による、日本人のための経営」からの脱却は進むのか。
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特集 グローバル人材の幻想
「日本企業、選ぶ理由ない」
世界市場で人材獲得の競争力を失いつつあるという日本企業。海外の一流大学にいる学生には、就職先としてどう映っているのか。中国トップの清華大学(北京)の大学院生ら3人に率直に語ってもらった。
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特集 グローバル人材の幻想
ここまで、踏み込め
グローバル人材の育成、採用、活用に関する日本企業の取り組みはまだ中途半端だ。育てるなら、若手社員を新興国に放り込み、現地の人と接触させて実践の場で鍛える。外国人社員が士気を高める処遇や人事システムの導入など、大胆な制度設計も必要だ。
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特集 グローバル人材の幻想
優秀な人材を抜擢するGE流組織に
いかに優秀な人材を見つけ、重要なポストを与えるかが、グローバルで成長していくうえで必要なことだ。その際、誰を登用すればいいのか、オープンな場で議論して決めることで組織の納得性は高まる。決して、密室で決めてはならない。
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特集 グローバル人材の幻想
“本社”こそ抜本改革
人材のグローバル化は一朝一夕では実現できない。倒産の危機に瀕した日産自動車は10年以上をかけて、企業文化そのものを変革した。目指すべきは、組織、制度、企業風土を含めた“本社”のグローバル化だ。
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特集 2013年 ヒット商品大予測
2013年のスケジュール
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特集 2013年 ヒット商品大予測
「大家族」が商機生む
不安定な雇用環境や税・社会保険料の負担増が家計に重くのしかかる2013年。厳しい環境が背景となって、消費者は一族で集うようになる。新しいライフスタイルは住宅や家電、食品など幅広い業界で商機を生む。
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特集 2013年 ヒット商品大予測
駆け込みでも消費は賢く
2014年4月に8%、2015年10月からは10%――。確定したわけではないものの、今後予定される消費税率引き上げを前に、2013年は高額耐久消費財の駆け込み特需が予測される。
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特集 2013年 ヒット商品大予測
ニッポン、再発見
2013年は日本の良さを見直すようなイベントが相次ぎそうだ。中国の反日デモの影響で、消費の「脱中国化」も進む。ヒットのカギは、見慣れた日常の風景に潜んでいる。
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特集 2013年 ヒット商品大予測
「ガラケー」が息を吹き返す
「タブレット元年」と言われた2012年。「iPadmini」「ネクサス7」「キンドルファイアHD」など、7型のミニタブレットが相次いで発売された。小型で持ち運びやすいため、家庭や職場だけでなく、移動中にも使う人が増える。