2012年12月10日号
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特集 富裕層の正体
富裕層の正体
今年6月、札幌市で“奇妙な事件”が発生した。南区で生活保護を受給して暮らしていた67歳の女性が病死。遺品整理をしていたリサイクル業者が、部屋のタンスの引き出しから紙袋に包まれた現金約4000万円を発見したのである。
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特集 富裕層の正体
億万長者は隣にいる
日本の富裕層の中核は、大企業の社長や芸能人、政治家などではない。その中心にいるのは、戦後勃興した中小企業経営者と開業医、地主だ。一般的なイメージとは乖離する、今どきの富裕層の実像を明らかにする。
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特集 富裕層の正体
特定ジャンルの中小企業経営者
社屋は今にも崩れそうな木造2階建て。築30年は経過しており、東京・環状8号線沿いにあるため外壁は排ガスで煤けてみすぼらしい。1階は社長夫婦が住み込みで暮らし、2階が小さな作業場になっている。
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特集 富裕層の正体
特定専門診療科の開業医の一部
「年収は約9000万円で、資産は数億円程度」。こう話すのは、東京都内で4つの病院を経営する整形外科医のE氏だ。
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特集 富裕層の正体
戦後勃興した町の地主
東京都板橋区弥生町。川越街道から路地を入った一角に都心とは思えぬ鬱蒼とした森がある。2009年5月25日深夜、この森の奥で火災が発生し、住宅と倉庫約177平方メートルが全半焼した。
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特集 富裕層の正体
華族の末裔 脅威の消費パワー
財布の紐が固い日本の富裕層だが、中には庶民が腰を抜かすほど派手な消費生活を送っている人もいる。外資系会社役員のN氏はその代表。
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特集 富裕層の正体
富裕層 4つの特徴
以上、データと当事者の声を基に、日本の富裕層の実像を探ってきた。円グラフを見れば分かるように、この国の資産家の50.2%、2人に1人は、ここまで紹介した企業経営者、医師、地主の3大職業によって占められている。
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特集 富裕層の正体
財布の紐はこう解く
様々な事情からあまりお金を使おうとしない日本の富裕層。彼らの消費意欲を今以上に高めるにはどうすればいいのか。既存の富裕層ビジネスの問題点と改善策を考える。
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特集 富裕層の正体
お金持ちに売る方が難しい
私は百貨店で富裕層向けの外商を20年担当してきましたが、お金持ちの方に財布の紐を解いていただくのは簡単ではありません。
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特集 富裕層の正体
「富の移転」で消費は回復するか
「富裕層の財布の開けるのがそんなに難しいなら、本人でなく子供や孫にお金を使ってもらえばいい」。本編を読まれ、そう思った読者もいるかもしれない。