国交正常化から40年、日中関係はかつてないほどに悪化している。ナショナリズムに端を発した「愛国不買」は底なしの様相。新指導部も厳しい対日戦略を取る見通しで、“反日”は終わりそうもない。しかも、尖閣諸島を巡る摩擦は日本の「今」だけでなく「未来」にも影を落とす。近年、日本を取り巻く海には豊富な資源が眠ることが明らかになった。「資源小国」を覆す潜在力も、国境が画定しなければ幻にすぎない。中国ビジネスと領土紛争はどこにいくのか──。

(森 永輔、宮澤 徹、鵜飼 秀徳、張 勇祥、篠原 匡、北京支局 坂田 亮太郎、香港支局 熊野 信一郎)

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新指導部の日本戦略
対日包囲網で持久戦へ

作家・遠藤 誉インタビュー
中国の「反日」は加速する

日経ビジネス2012年11月12日号 24~25ページより目次