2012年10月1日号
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特集 ニッポン改造計画100
マニフェスト
3年前の政権交代の原動力となったマニフェスト(政権公約)。「公約破り」の批判の大合唱の中、その信頼は地に落ちた。公約の精度を高め、国民に示す。ニッポン改造への一歩はここから始まる。
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特集 ニッポン改造計画100
エネルギー
解散総選挙を控え、民主党政権が「原発ゼロ」を巡って大揺れに揺れている。原発維持を求める産業界はもちろん、脱原発派もブレまくる政治に愛想を尽かす始末だ。原発ゼロを巡る不毛な論争を超え、日本のエネルギーの未来を切り拓く議論を始めるべき時だ。
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特集 ニッポン改造計画100
外交・安保
日本が尖閣諸島を国有化したのを引き金にエスカレートする中国の反日行動。外交・安全保障を巡り、日本は数多くの問題にどう対処すべきか。まずは自民党の石破茂・前政務調査会長に聞いた。
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特集 ニッポン改造計画100
通商・農業
「外交不在」は成長戦略の柱の経済連携交渉にも影を落とす。農業再生への動きも停滞したままだ。通商国家・日本の矜持を示すには、一体で取り組むしかない。
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特集 ニッポン改造計画100
税・財政
消費税率を10%に引き上げても、国際公約である基礎的財政収支の黒字化からはほど遠い。再引き上げの可能性は十分にあるが、消費税に偏重した財政構造に危険も潜む。税制全体の構造改革に加え、予算策定方式をゼロから見直す必要がある。
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特集 ニッポン改造計画100
社会保障
社会保障と税の一体改革だけでは社会保障の維持可能性は高まらない。厚生年金は2031年にも積立金が枯渇し、生活保護は過去最大規模に達する。財政再建には社会保障費抑制も不可欠。矛盾する課題を解決する強い政策が必要だ。
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特集 ニッポン改造計画100
金融
来年4月8日、日本銀行の白川方明総裁の任期が終わる。解散・総選挙後の政権の行方によって、その人選は大きく揺さぶられよう。次の日銀総裁は、デフレ脱却、円高阻止という積年の課題にどう立ち向かうのだろうか。
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特集 ニッポン改造計画100
雇用
働き手の減少に歯止めをかけるには、女性や高齢者、若者の労働参加率向上が急務だ。そのためには、旧来の雇用環境の硬直性を崩せるかどうかが最大のカギになる。雇用問題に詳しい専門家や学者、エコノミストに、雇用改革の処方箋を聞いた。
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特集 ニッポン改造計画100
産業
世界における企業の競争環境が激変する中、日本の産業政策が後手に回っている。エコポイントや補助金、中小企業支援策は、むしろ競争力や新陳代謝を阻害していないか。国主導で企業の競争力を底上げできるという幻想に捉われていていいのか。
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特集 ニッポン改造計画100
復興
東日本大震災の発生から1年半。巨大津波や福島第1原子力発電所事故の影響は今もなお重く被災地の仕事や暮らしにのしかかる。岩手、宮城、福島3県の復興が滞れば、疲弊する日本の他地域の再生も果たせない。
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特集 ニッポン改造計画100
どうなる政権交代
これまでの各分野の提言を生かすも殺すも、最後は政治次第だ。それなのに、永田町の話題は次期衆院選後の政権枠組みと個々の議員の生き残り策ばかり。政党としての政策を磨き、国会をはじめとする政治改革を急ぐ。それなしにニッポンの改造はなし得ない。
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特集 閉塞打ち破るトップの条件
「稼ぐ経営者」ランキング~閉塞打ち破るトップの条件~
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特集 閉塞打ち破るトップの条件
世界一に挑戦し続ける
1995年9月、御手洗冨士夫はキヤノンの社長に就任した。前任の社長が急逝したのに伴う予想外の人事だ。当時のキヤノンは収益の伸びが鈍化し、借入金も多かった。ここからの4カ月を転機として、御手洗はキヤノンを国内屈指の高収益企業へと変えていく。
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特集 閉塞打ち破るトップの条件
変化を恐れぬ異端者
「稼ぐ経営者」ランキングの上位には、業種も経歴も異なる多彩な顔ぶれが並んだ。しかし、明確に将来像を掲げて社員を導く卓越した道案内人という点では共通する。それができるのは常識にとらわれず考え抜くから。常に違う視点で未来を見据える。
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特集 閉塞打ち破るトップの条件
好調時に危機感を植えつける
注目を集めるバイオ医薬品分野を牽引する中外製薬。会長最高経営責任者の永山治が2001年に下した大胆な決断が、現在の立ち位置を作り上げた。中外の株式の50.1%を世界大手、スイスのロシュに売却するという「戦略提携」を断行したのだ。2001年3月期の中外の営業利益は302億4200万円。
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特集 閉塞打ち破るトップの条件
裸の王様に決してならない
ユニ・チャームの社長執行役員、高原豪久は、創業者で元会長である高原慶一朗の長男だ。オーナー経営者の強みと弱みを理解し、着実かつ柔軟な経営スタイルを確立した。柔和な語り口には、2代目の悩みを克服した強烈な自負がうかがわれる。
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特集 閉塞打ち破るトップの条件
皆でこもっていた小宇宙を壊す
日立製作所の執行役社長、中西宏明は巨額の赤字で危機に陥った経営を立て直し、就任から2年で過去最高となる純利益を達成した。就任前から続けているのがタウンホールミーティングという取り組み。社長が現場に直接、経営状況や戦略を説明する。
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特集 閉塞打ち破るトップの条件
「どんどん失敗しろ」と社員を叱咤
クボタの会長兼社長、益本康男は「食」を成長市場と見抜き農業機械の世界展開を精力的に進める。今年春、ノルウェーの農機メーカーを約230億円で完全子会社化し、世界的に需要が見込まれる畑作用の農機市場へ本格参入を果たした。積極的な戦略が評価され株価が大きく上昇したが、業績には不満を漏らす。
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特集 閉塞打ち破るトップの条件
動かざる司令塔の大罪
「稼ぐ経営者」ランキングの全容を、次ページから掲載する。順位づけしてはいるが、このランキングが経営者の実力を完全に示しているわけではない。「運」の要素も大きく影響している。
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特集 閉塞打ち破るトップの条件
「稼ぐ経営者」ランキング21~322位