欧米で盛り上がるタブレット市場。米国のアップル、アマゾン・ドット・コム、グーグル、マイクロソフト(MS)。世界を代表するIT(情報技術)の4強が、ここで激突する。10月には国内にも主要製品が登場する可能性が高い。ネットの覇者を巡る攻防は、ハードからサービスまで総力戦の様相を呈する。入り口となるタブレットへの関心はいやが上にも高まる。4強の勢力争いの影響は当然、国内の企業にまで及ぶ。電機産業を揺るがし、ビジネス、コミュニケーションのスタイルを変える。試金石の電子書籍市場では、メーカーの動きが活発だ。

(原 隆、中川 雅之、田中 深一郎、中村 建助)
(写真左上:Shingo MURAYAMA、背景:Jim Ballard、左下・右上下:Getty Images、)

CONTENTS

変わる欧米の風景
ネットの入り口に照準

タブレットの覇権をかけ激突

日本に突きつけられたもの
スマホ偏重は危険

不揃いの国内電子書籍
笛吹けど踊らず

日経ビジネス2012年9月24日号 26~27ページより目次