(写真:大槻 純一)

 世界のパソコン出荷台数が伸び悩む中、急成長を続ける中国パソコン最大手、レノボ・グループ。米IDCの調査によると2012年4~6月期の世界シェアは14.9%で2位。首位米ヒューレット・パッカードとわずか0.6ポイント差に迫る。昨年7月には、NECと合弁会社レノボNECホールディングスを設立、シェア向上に貢献している。ロードリック・ラピン会長は「統合で技術力を高める」と強調する。

 ──NEC、レノボとも日本でのパソコンのシェアが伸びている。

 「NECのパソコンは日本市場に特化した技術と販売に強みを持っている。研究開発と顧客満足度の向上のための投資を強化しており、これが製品の競争力向上につながった」

 「投資の原資はレノボ・ジャパンとの部品調達の共通化、物流体制の見直し、コールセンターの一本化や業務部門の合理化による。今後はNEC国内工場でレノボのパソコン生産を始め、さらなる統合を進める」

 ──製品の共同開発も進めるのか。

 「現状では、NECとレノボはそれぞれで製品開発を進めている。今後はタブレットなどの分野での共同開発はあり得る」

 ──ウィンドウズ8を搭載したタブレットを公開した。

 「パソコンとの連携が容易なウィンドウズ8搭載タブレットは企業ユーザーからの期待が高い。パソコン世界2位の強みを生かし、ウィンドウズ8搭載タブレットでは日本でシェアトップを狙いたい」

(聞き手は 宇賀神 宰司)

日経ビジネス2012年9月24日号 22ページより目次

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