シャープは2013年末までに、約100億円を投じてインドネシアに冷蔵庫と洗濯機の工場を建設する。高いシェアを握るインドネシアでの白物家電の販売をさらに強化する狙いがある。

 インドネシアでは冷蔵庫と洗濯機の世帯普及率が、それぞれ35%と10%にとどまっている。現地法人の入江史浩社長は、「白物家電の普及率はまだ低く、今後AV(音響・映像)機器よりも高い成長率が望める」と話す。現地でシャープは冷蔵庫で4割、洗濯機で3割のシェアを握るトップメーカーだ。

 現在シャープは主力である液晶テレビの販売不振と価格下落を受けて、経営難に陥っている。様々な事業の売却を模索している中でも白物家電は対象外だ。奥田隆司社長は今後のコア事業の1つに位置づけており、特にアジアでの販売に注力する方針を打ち出す。インドネシアでの白物家電の新工場立ち上げを、復活の狼煙としたい考えだ。

(吉野 次郎)

日経ビジネス2012年9月24日号 22ページより目次

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