2012年9月17日号
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特集 インドで売る
中間層大国の夜明け
大規模停電やスズキ工場の暴動など、暗いニュースが相次いでいるインド。その一方で、世界中の企業がこの巨大市場への参入を狙い活発に動いている。片や、日本企業は及び腰だ。インドを日本企業の「空白地帯」にしてはならない。
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特集 インドで売る
圧倒的規模、そして未開
人口12億2000万人という数字はそれだけでも圧倒的だ。これを地域別に分割して見ると、より一層イメージがわく。人口が集中している北中部インドだけで人口は約6億人。米国とインドネシア、南アフリカ共和国の合計に相当する規模だ。
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特集 インドで売る
「慎重」「口コミ」が特徴
巨大な消費市場の担い手は、一体どのような日常生活を送っているのか。デリーと地方都市ラクナウで、収入の異なる5軒の家庭を訪問した。日本企業の存在感の薄さが改めて浮かび上がる。
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特集 インドで売る
遠くのモールより近くの市場
家電製品をどこで買うかを聞いたところ、デリーと地方都市ラクナウで、ともに「ローカル店/マーケット」が最多となった。
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特集 インドで売る
大都市でも地方都市でも「中間層」像は同じ
「富裕層」や「中間層」の定義は国や時代によって異なる。インドの消費者に「リッチだと思う個人月収」を尋ねたところ、「10万ルピー(約15万円)」が最多だった。
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特集 インドで売る
「日本」ブランドとして思い浮かぶのは?
日本と聞いて思い浮かべるブランドは何か。圧倒的な強さを示したのはソニーだ。液晶テレビやカメラなどで高いシェアを持っている。加えて、現地でテレビ局を運営していることもあり知名度は抜群だ。
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特集 インドで売る
一点突破で険路を拓く
インド市場への参入に挑む日本企業は、そのほとんどが後発となる。先行する欧米韓、そしてインド地場企業の牙城をどう切り崩すか。ターゲットを絞り込んだ一点突破が、巨大市場攻略のカギとなる。
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特集 インドで売る
インド専用商品で韓国勢を追い上げ
パナソニックインドの2012年のエアコン販売の目標は、前年の2倍に当たる80万台。ここまで、同社はこれを上回る実績を上げている。2009年の販売台数は約1万台。韓国やインド地場メーカーが席巻するこの市場では、消費者の選択肢にも入らない存在だった。この状況を3年で覆した。
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特集 インドで売る
現地企業を買収、販路の質を高める
商品には自信がある。ただ、インド全土の消費者に届ける術がない。インドへの進出を検討している日本企業の多くがこうした悩みに突き当たる。
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特集 インドで売る
サービス網拡充で非正規品を駆逐
ニコンがインドのデジタルカメラ市場において、一眼レフの販売を急激に伸ばしている。
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特集 インドで売る
成長市場へ先回り、女性向け2輪投入
この9月半ば、ヤマハ発動機は新製品を投入した。商品名は「レイ(Ray)」。インド市場向けに開発した125ccのスクーターで、販売価格は4万5000ルピー(約6万7500円)前後。従来の主力商品は7万ルピー(約10万5000円)以上のスポーツ型の高級車なので、より低価格帯のゾーンを狙うことになる。
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特集 インドで売る
中東・アフリカの工場
インドで事業基盤を築くことは、アフリカや中東市場を開拓する際の近道になる。徹底した現地向け製品開発やマーケティングのノウハウが応用できる。西側に広がる印僑ネットワークの起点として注目だ。
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