2012年7月9日号
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特集 今どきの産業スパイ
リストラで日本は技術者の草刈り場に
「君は平和ボケだ!」老齢の元政府高官が表情を一変させたのは、取材が始まって間もなくのことだった。
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特集 今どきの産業スパイ
私がサムスンに転職したわけ
今から10年前の話です。その日の夕方、私は指定された東京都内のレストランに出向きました。通された個室で待っていたのは、薄型ディスプレーなどの開発・製造を手がける韓国サムスンSDIの社長です。私をスカウトするために、副社長と専務を引き連れて来日していました。
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特集 今どきの産業スパイ
日本の技術が韓国、そして中国へ...
「当社の関係者を、職場に鎖で縛りつけておくわけにもいかない」
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特集 今どきの産業スパイ
次はデジカメと事務機器が狙われる
通された部屋は、白壁に囲まれた8畳ほどの無機質な空間だった。防音措置が施されているのか、壁にかかった時計の針音が異様に耳に響く。部屋の中心に楕円のテーブルが置かれ、それを取り囲むように本革の黒イスが6脚、等間隔に配置されている。
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特集 今どきの産業スパイ
2社に1社が危機感
グローバル化の加速で4割超の企業が技術流出を経験し、5割が人材流出を恐れる時代。先進企業は大量の引き抜きに耐える体制を整えたり、総額1億円の報酬を用意したりする。それでも万全ではないだろう。あなたの会社はどうか。全体の傾向から見てみよう。
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特集 今どきの産業スパイ
技術流出対策
橋本総合特許事務所の橋本虎之助所長への取材を本誌でまとめ、構成した
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特集 今どきの産業スパイ
“裏切り者”を登用せよ
グローバル競争を生き抜くには、技術流出を防ぐだけではダメだ。海外の先端技術や優れた技術者を獲得するメーカーが、日本でも一部で現れている。「技術立国」の地位が揺らいでいる今こそ、攻めに転じる時だ。