運賃の安さばかりが注目されるLCC(格安航空会社)ですが、私が個人的に注目しているのは、客室乗務員のキャラクターです。日系LCCの3社は、面白いほど個性が違う。

 ピーチ・アビエーションは、どちらかというと、かわいいタイプの乗務員が多いように感じます。井上慎一社長は、「関西流の“おもろい” 接客」を目指すと話していましたが、実際に搭乗してみると、狙い通りの親しみやすい印象を受けました。

 エアアジア・ジャパンの乗務員は、お姉さん系。岩片和行社長はこれを、「アジアの成長力を体現する健康的なセクシーさ」と言っています。胸元の開いた真っ赤なジャケットを着こなす姿に、勢いの良さが表れています。

 一方で、ジェットスター・ジャパンは印象が薄かったのですが、コンセプトは「安全」「信頼性」だと言います。そのために客室乗務員1期生にも経験者を多く採用している。そう言われると確かに、安定感のあるイメージです。

 同じ客室乗務員でこうも違うのかと驚いたと同時に、LCCを乗り比べるのも面白そうだと思いました。日本の航空会社がもっと個性を出せば、それだけでも国内の航空需要は増えるかもしれません。

(日野 なおみ)

日経ビジネス2012年7月2日号 123ページより目次